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ウイスキー業界の退潮?中国市場での悩みとは

中国国内で有力のインターネットメディア「新浪(sina)」に、ウイスキー業界の動向について詳しく分析している記事が公開されました。

https://finance.sina.com.cn/tech/roll/2024-08-17/doc-incixcsn5018337.shtml

2024年08月17日公開の「威士忌装腔启示录(ウイスキー空洞化の黙示録)」を翻訳すると以下のような内容となります。

泡沫の崩壊、業界の退潮
(前略)パンデミックの到来やエネルギー価格の高騰により、ウイスキー業界全体が退潮に向かっています。

2023年11月、サントリーは「響」や「山崎」などのウイスキーブランドの小売価格を最大で2.3倍に引き上げると発表しました。例えば、響30年の価格はこれまでの16万円(税抜き、約人民元7672元)から36万円(約人民元17262元)に上昇しました。今年4月、エディントン・グループも価格改定通知を発表し、4種類のマッカランウイスキー製品の価格が2%から4%引き上げられました。

しかし、在庫を抱え込んだ業者は、予想通りのリターンを得ることはできませんでした。複数のメディア報道によると、原材料コストの上昇や消費力の不足により、一部の蒸留所やディストリビューターは資金を回収するために、製品を安値で売り払っています。山崎12年などの人気商品でさえ、価格が逆転する現象が発生しました。

36Krが京東APPを調べたところ、国際海外酒類自営コーナーでは、山崎12年の1本の価格が2078元であるのに対し、京東スーパーでは同じ商品が1758元で販売されており、一部のオンライン販売業者では、箱なしの商品が1318元で販売されています。このような終端価格の混乱により、個々の販売者の利益は圧迫されています。
同時に、資本市場でもウイスキーの景気感が下がっていることは明白です。

アメリカの酒造グループであるブラウン・フォーマンが発表した決算報告書によると、2024会計年度第3四半期(2023年5月1日から2024年1月31日)における純売上高は10億6900万ドル(約人民元76億9500万元)で、前年比1%減少しました。また、会計年度の最初の3四半期で純売上高は32億1400万ドル(約人民元231億3600万元)に達し、前年比で1%の微増にとどまりました。

特に、同社のウイスキーカテゴリの主力製品であるジャック・ダニエルズのパフォーマンスが不調でした。このカテゴリはブラウン・フォーマンの総出荷量の25%以上を占め、会計年度の最初の3四半期で1050万箱が出荷されましたが、前年比11%の減少、純売上高も前年比6%減少しました。

その一方で、日本のウイスキーの価格指数も変動しています。今年上半期、中国における日本ウイスキーの輸入量と輸入額は、前年比でそれぞれ52.67%、47.99%減少し、市場需要は明らかに縮小しています。

ウイスキー統計サイトWhiskystatsのデータによると、過去3年間で、白州ウイスキー指数は23.55%、山崎ウイスキー指数は34.82%、響ウイスキー指数は41.24%、余市ウイスキー指数は32.48%下落しました。市場における人気のウイスキーブランドが泡を剥がされる中、全体的に日本のウイスキー指数は34.19%下落しました。

これらの内容をまとめると、中国国内では既にジャパニーズウィスキーの流通量が増加して価格が下落していることがわかります。

山崎25年など一部のプレミアムレンジは、既然として入荷量が少ないと予想できますが、ノンヴィンテージなどはかなりの数がサントリーによって中国に出荷されていると推測できます。
ウイスキーの販売価格が上昇しすぎたため、需要が低下したと考えるのが自然です。

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