【Perf】2023年ヨーロッパの生活実情と洋酒価格
ヨーロッパ滞在の最後は2020年1月でした。
新型コロナウイルスの影響により、渡航制限が急速に導入され、渡航先での72時間以内のPCR検査の提出など、日本への帰国が厳しく規制されました。状況が緩和されたのは今年の4月で、これまで義務付けられていたPCR検査結果の提出が撤廃され、ついに自由に入出国が可能になりました。
たった3年でヨーロッパの状況がどれだけ変わったのかをお伝えしていきます。また、国ごとに洋酒価格についても触れていきたいと思います。
空港両替での外貨両替レートは、1ユーロ=167.91円に。これは11月13日時点ですので、数日後は170円台になっていたはずです。
フランスでもイタリアでも、1ユーロは日本人の感覚で100円に相当します。
タクシーの荷物降ろしのチップで1〜2ユーロ、ベッドメイキングでも2〜3ユーロを置くことが一般的ですし、大型商用施設のトイレには入場ゲートが設置されて1ユーロ支払わないと入れないようになっている所が多いです。
つまり小さい方のトイレを利用したいだけでも、日本人であれば170円支払うことになります。イオンモールのような商用施設で、家族4人がトイレ利用するとそれだけで4ユーロ=680円必要になります。
フランスやイタリアの田舎に行くと、0.75ユーロと少し安いトイレもありますが、一般的には1ユーロ硬貨を挿入するゲートが多いです。
100ユーロを用意するのに約17,0000円必要ですが、1日滞在するだけであっという間に減っていきます。
日本人観光客の激減
2020年までは何度もヨーロッパ旅行をしていました。イギリス、フランス、イタリア、スペインなど仕事やプライベートで各所を回っていたのですが、どこに行っても中国人と日本人観光客が鮨詰めになっていました。
ロンドンは2020年には既に物価高でしたので、日本人は少なかったのですが、ローマやパリには団体旅行客や日本人学生が数十人単位で毎日出会っていました。日本語が聞こえてくるので、すぐに分かります。
ところが今回の旅行では、パリとローマを滞在したにも関わらず、日本人観光客の姿はほとんど無く、一日観光しても4〜5組程度。それも老人ばかりで若い男女はほとんど見かけませんでした。
やはり、1ユーロ=170円近いレートと物価高、日本人の貧困問題が直撃しているのだと思います。
特にフランス・パリの物価高は、スイスを思い起こさせるほどです。
何しろ水1本を手に入れるだけで3.10ユーロ=527円です。コーラも、オランジーナも500mlで527円。日本の3〜4倍近い物価です。
初めのうちは「この店ボッタクリだな!」と鼻で笑っていたのですが、次の店でも、次の次の店でも3ユーロ。ついには、移民インド人が経営する小さな商店まで行き、やっと2ユーロで入手できました。
パリの物価は本当に深刻で、食料品、衣類、交通費、入場料、ホテル代などすべてが日本の2倍以上の価格です。
Twitterで「日本は後退国」と書くと非難轟々で叩かれますが、フランス旅行を楽しむことのできる日本人は、一回の旅行で数百万円を用意できるような富裕層の一握りといえそうです。
一昔前のジョークが通じない物価高に
一昔前まで、貧乏学生が海外旅行するときに「貧乏だから外食できずに、水とパンでしのいだよ!」というジョークがありました。
意味はそのまま、苦労して貯めたバイト代でヨーロッパに行くものの、レストランに数千円出せないので、現地のパンと水で凌ぐというものです。
ところが、このジョークさえも通じない状況になっています。
日本であれば250円程度のサンドイッチが、フランスでは6.95ユーロします。サンドイッチが約1,200円、水が527円。朝食にもならない量のパンと水で合わせて1,700円です。家族旅行の4人で公園で食べたら、それだけで6,800円です。
当noteでは、「アメリカの物価がヤバい」「ヨーロッパがヤバイ」と散々煽り立ててきましたが、実際に物価が衝撃的でした。同行者はいましたが、支払いは自分の分だけでしたのでギリギリなんとかなりましたが、レストランに行く回数は以前の半分以下になりました。
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