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FOMC会合後のドル円相場とマッカラン

現在、円相場は分水嶺にあります。このチャートを見てもわかる通り、今年1月1日時点の円高水準から約20円ほど戻しているためです。

今年の夏頃までのニュースでは、極度の円安が報じられ、一部のメディアでは1ドル200円に達するという予測さえ見られました。私も主要な経済誌やニュースサイトを頻繁に確認していましたが、現在のように一旦140円程度まで戻るだろうと予測していたメディアはほとんどありませんでした。

現在は、米国のフェデラルファンド金利の利下げと日銀の段階的な利上げによる日米金利差の縮小を受け、さらなる円高基調が進むとの見方が主流です。

例えば、年末には120円にまで下がる、あるいは極端な予測では110円から100円程度まで円高が進むという見解を示すメディアも出てきています。こうした急激な変化が見られますが、個人的には現時点で135円を割ることはないのではないかと考えています。

今回の急な円高を受けて、ウイスキーやワインの国内相場も変動し、価格が下落しています。為替にあまり関心がない方でも、ドルやユーロ、ポンドの動きがウイスキーやワインの価格に大きく影響を与えているため、見逃せない状況です。

2つのシナリオに注目

さて、今日明日にかけて FOMC会合が開催されますが 2つのシナリオが考えられます。9月17日と18日に開催される第6回FOMC(連邦公開市場委員会)会合では、FRBが政策金利を引き下げると広く予想されています。

市場では25ベーシスポイントの利下げがメインシナリオとされており、この結果に応じてドル円相場がどう動くかに注目が集まっています。今回は、FOMC会合後に想定されるドル円相場の2つのシナリオを解説します。

25ベーシスポイントの利下げで円安に触れる

市場の大半が予想しているのは、政策金利が0.25%(25ベーシスポイント)引き下げられるというシナリオです。この場合、市場は「予想通り」ということで大きな反応を示さない可能性がありますが、注目すべきは「期待外れ」の感情が強まるリスクです。FRBが慎重に利下げを進める場合、投資家はアメリカ経済の強さに対する信頼感を持ち続け、リスク志向が高まる一方で、円の安全資産としての魅力が低下することが考えられます。

特に、25ベーシスポイントにとどまった場合は、失望感から円安方向に相場が動く可能性が高いです。これは、アメリカと日本の金利差が依然として拡大していることが背景にあり、ドルに対する需要が高まるためです。このシナリオでは、ドル円は145円台を突破する動きも見込まれるでしょう 。

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