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“世界で最も入手困難な国産ウイスキー”「軽井沢」が£37,500(約714万円)で入札
不安定な国産ウイスキー相場が続いていますが、Whisky Auctioneerでは軽井沢1964が£37,500(約714万円)で入札されました。
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PRTIMESの配信した2017年4月25日の記事では、類似スペックの軽井沢1964シングルカスク 48年熟成 #3603 / Wealth Solutionsが約2,394,000円(£17,100)で落札されていることから、熟成期間が3年ほど長いものの過去最高域での落札が期待されます。
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ウイスキー専門のオークションサイトを運営するWhisky Auctioneer (本社:スコットランド、パース)は、4月5日(水)から18日(水)に同社が主催したジャパニーズウイスキー「軽井沢」のオンラインオークションにて、日本のオークションとしては史上最高額となる、合計落札額約107,800,000円(77万ポンド)に達したと発表しました。また、52年熟成の「軽井沢1960年」は今回、ジャパニーズウイスキーとして英国と欧州の新記録となる約14,014,000円(10万100ポンド)で落札されました。
軽井沢蒸留所について、ご存じない方もいると思うので、簡単に解説してみます。
軽井沢蒸留所は、1955年に長野県で設立された蒸留所です。清らかな水と冷涼な気候、伝統的なスコットランド式の製法に従い、高品質な大麦と小型ポットスチルを用いることで、複雑で豊かな味わいのウイスキーを造り出していました。
熟成にはシェリー樽が用いられ、長期間にわたる熟成が特徴的で一部のマニアから人気を誇っていました。しかし、ウイスキー低迷期など、市場の変動により2000年に生産を停止。その後、蒸留所は解体され、軽井沢ブランドのウイスキーは既存の在庫に限定されるようになりました。
この希少性が、世界中のコレクターからの高い評価を受ける理由であり、一部のボトルは極めて高価で取引されています。
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2007年頃まではネット通販も対応していて、ピュアモルト12年はわずか3,000円、現在40万以上の価格がつく軽井沢シングルカスク21年も5万円程度で購入できました。
軽井沢蒸留所は、サントリーやニッカと異なり特徴的な販売方法も導入していました。
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ウイスキー投資情報R
2008年より趣味で『ウイスキー収集』を続けるうちに、ボトルの価値が100倍以上になるものが出てきて驚きました。そこで独自の手法で、ウイス…
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