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【ウイスキー投資】月次レポート(22年12月)
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現在の日経平均株価は27,968.99円(前月比+290.07円)、ドル136.97 円(前月比-10.81円)、ユーロ142.67円(前月比-3.45円)。
心配されていたドル円相場は反落をして、少し落ち着いた状況が続いています。8月の水準にまで戻ってきていますが、年初に1ドル112円台だったことを考えると毅然として円安基調が続いています。日経平均株価も下落しつつも横ばい、2022年は海外株式、国内株式、仮想通貨など投資は厳しい年だったと言えそうです。
ウイスキー投資は夏頃から「山崎の暴落が来る!」と警戒をしていたのですが、ピークから最大で30%程度の下落に収まり、先月からは反発の兆しもみせています。思ったより下落幅が少ない印象を受けます。
先行きが読みにくい相場ですが、「不安定な中国市場」「ボトル所有者による利確」「国産ウイスキーブームの衰退」「インフレ・物価上昇」これらが複雑に作用して現在の価格となっています。
ひとつ言えることがあります。
今までは需要と供給量のバランスが崩れた「長期熟成・高価格帯」を中心にして値上がりをしていました。ところが最近は、インフレによる価格上昇が優勢で、セブンイレブンで売られていたような10年物のスコッチさえ、20%以上の値上がりが目立ちます。
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一例ですが、「タリスカー10年」は近年まで安売りスーパーで2,980円、普通の酒販店では3,500円程度、デパートでも4,000円程度で販売されていました。
ところが、今年に入り定番の10年も値上がりをして、5,000円以上が目立っています。
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ポジショントークで推している「アラン10年」3,100円程度だったものが6,600円程度まで値上がり。「お一人様1本限り」と数量規制もされています。去年まで3千円台で12本買おうと24本買おうと「店主に喜ばれる」だけだったので信じられない状況です。
人気のシングルモルト山崎はNVが14,000円、12年が24,000円と下落の煽りを受けずに高値止まりで横ばいしています。本来、景気が悪いとデフレとして商品の価格が下がりますが、景気も悪く商品の価格も上がるというスタグフレーション状態になっているようです。
以前の月次レポート
【ウイスキー投資】月次レポート(22年9月)
【ウイスキー投資】月次レポート(22年10月)
【ウイスキー投資】月次レポート(22年11月)
過去の注目記事
忙しくて読めていない方、新規登録していただいた方、以下の記事がハイライトになります。個別銘柄の分析も行っているので、お時間あるときに参考にしてみてください。
11月掲載
・2023年は、手頃なスコッチウイスキーが消え去る?
・過去最高額?「山崎オーナーズカスク1982年」が900万円で落札
・2022年末に向けて、いびつに動くウイスキー相場
10月掲載
・バーボンが安いのは昔話?ブラントンを逆輸入する米国
・2022年9月から、国産ウイスキー全般が下降トレンドに?
・プラットフォームによって価格が異なるワイン?
・「ウイスキー転売」で11件の行政処分、ウイスキー投資は合法?
国産ウイスキーの動向
お馴染みの山崎12年と18年から、国産ウイスキー全体の流れを分析していきます。
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ウイスキー投資情報R
2008年より趣味で『ウイスキー収集』を続けるうちに、ボトルの価値が100倍以上になるものが出てきて驚きました。そこで独自の手法で、ウイス…
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