Instagram発!双子の次世代クリエイターpeachykeen
「名刺やカードには、人となりや想いが詰まっているはず」その考えのもと、whooのご注文の中から気になった方のお仕事や考え方について、インタビューしてみることにしました。小さな紙の中にも宿る想いや美学は誰かのクリエイティビティを刺激してくれるかもしれません。今回は、Instagram発のアパレルブランドpeachykeen(ピィチィキーン)のももさん、ひなさんです。
peachykeen |2019年3月から双子の姉妹でスタートしたブランド。欲しいもの・好きなものが変化するのが当たり前のこの時代。コンセプトをあえて定めず、二人がその時感じる「かっこいい」「かわいい」形にしている。Instagram/Webサイト
きっかけはInstagram
―ポップなイラストがカワイイですね。peachykeenを始めたきっかけは?
ももさん
昔から絵を描くのが好きで、自分のイラストをInstagramにアップしていたんです。ある時、アクセサリーや小物を販売している友人に、描いているだけじゃもったいないからアイテムをつくってみれば?と言われて。それがきっかけで、去年の12月にスマホケースをデザインしてみました。
―イラストは何で描いているんですか?
ももさん
スマホのアプリを使って描いています。フォトショとかイラレとかは一切使っていないんです。今はすごい機能がたくさんあって、色々なアプリを併用すると大体できます。電車の中とかでも描いていますよ。
― アプリだけで描くのはすごいですね。当時は今のような展開は考えていなかった?
ももさん
考えていなかったですね。最初は遊び半分だったのですが、今年に入ってから本格的にトートバックやTシャツなども作るようになりました。ちょうど二人が大学を卒業するタイミングで双子のひなも参加して、スタートしました。
人気のお団子女性のイラスト。
―学生さんだったんですね!
ももさん
普通の四年生大学を今年卒業しました。今は二人ともWebライター業と並行してやっています。ライターの仕事は働く時間が自由ですし、上司の方や仲間も応援してくださっています。
―それぞれの役割は?
ももさん
私がイラストと写真とInstagram担当です。モデルはひながやっていて、通勤途中などにサクっと撮影しています。スタジオを借りるのもいいなと思うのですが、今は日常のシーンの中で商品を見せるようにしています。
ひなさん
私はディレクターです。イラストや写真については、客観的に見ながらどう思ったかを伝えています。あとはキャンペーンをやったり文章を作成したり。役割は完全に分けてますね。
モデルはひなさん、撮影はももさん。
―衝突したりは?
ひなさん
ないですね。仲が良いというか、お互いやりたくないことをやっているのでちょうどいいんです。
ももさん
あまり負担とかストレスは感じなくて、そこは上手くできていると思います。
就活をしなかったから今がある
―今年卒業とのことですが、就活はしなかったのでしょうか?
ももさん
私は少ししてみたんですけど…でもなんか違うなって思って…。ゼミで就活の現状報告を毎週聞かれいて、一人だけ答えられなくて。大丈夫なの?とすごく心配されていました。
ひなさん
私は一切していないです。でも就職は決まってるって言ってました。変に心配されたり、ちゃんとした方がいいよ、とか言われたくなかったので(笑)就活をしなかったのもあって、今があると思います。
ももさん
今は社会人になって自由にやりたいことができるので、大学時代より楽しいです!でも大学に入らなかったら自分が好きなことってわからなかったかもしれないし、専門学校に行ってたら逆に埋もれちゃったかもしれない。普通に大学に行って勉強してよかったかなって思います。
ひなさん
本当は働きたいアパレル会社が一つだけあったんです。そこに応募したのですが落ちてしまって。
ももさん
二人ともそこで働きたくて、二人で別々に受けたんですよ(笑)
それもあって興味を持ってくれたのですが、面接のときに「自分たちでやってみれば?」と言われて。
じゃあ自分たちでやろうよ、と。今はその人たちと対等になれるように頑張ろうと思っています。
定番商品のステッカー。色とデザイン違いがかわいい。
コンセプトは決めない
−peachykeenの意味は?
ももさん
昔、パスワードとか自分のユーザー名などで使える名前を探していて、辞書を開いてそのページ内で決めようと思ったんです。私の名前が「もも」なので、まず「ピーチ」が目に入って。でもピーチじゃ面白くない、その時「peachykeen」が目に入って。響がかわいいし「ステキな」という意味もあるようで、これだ!と思ってつけました。それをブランド名にしたのですが今でもとても気に入っています。
―ブランドのコンセプトは?
ももさん
最初は決めていたんですけど、今は決めていないんです。トレンドも早いし、「こうあるべき」って決めたくはなくて。私たちもほしいものって変わっていくし、大人になっていく。今は若い方向けのポップなイラストが中心ですが、線画とかシンプルな柄など、これからどんどん変えていきたいです。自分たちがその時にかわいいな、とかかっこいいな、と思ったものをデザインしていけたらと思っています。決まらないというか型にとらわれないブランドにしていきたいです。
―どのように成長してきたのでしょうか?
ももさん
webの記事やSNS経由で知ってもらえるようになってきました。あと8月に原宿でポップアップショップをやって、そこでもフォロワーさんや購入が増えました。これはライターのお仕事つながりで機会をいただいたんです。ちょうど場所空いてるんだけどやらない?って。
ひなさん
まだ始めて半年も経っていなかったし、ポップアップショップも初めてだったのですごく大変でした。一年くらい経ったときにでできたらいいかなってなんとなく想像してたんですけど、こんなに早く話をいただけて。
オシャレなお店で商品が際立ちます。
ひなさん
その場で売るということが在庫的に難しかったので、展示会のような形にして、商品を生で見てもらえる初めての機会にしたいと思っていました。
ももさん
やってみてすごくよかったです。自分の想像以上にブランドを知ってもらったし、得るものがありました。
8月発売の雑誌『vivi』にも掲載されたとのこと!
自分たちらしさを求めたMINIカード
ももさん
ポップアップがあったので、そのために急いでショップカードを作りました。
一番評判のよかった女の子のイラストを二人にしちゃえば私たちらしくていいよね、と。カードは評判もよくて、どこで作ったの?と聞かれます。
―MINIサイズを選んでいただきました
ももさん
私たちも小さいので、小さいところもいいなと。小さいなりにすごくインパクトがあるみたいなのでMINIにしてよかったです。
―whooを知っていただいたきっかけは?
ももさん
ブランド始めるきっかけになった友人がショップカードをInstagarmにアップしていたんです。それがかわいくて、どこで作ったか聞きました。「whoo」という名前もかわいいし、デザインも素敵だから決めました。
やりたいことをやっていけば道が開ける
―今後やりたいことは?
ひなさん
ポップアップが終わって、今後何を目標にするかを考えていました。ざっくりした夢なのですが、ブランドの世界観で形成された店舗を持って、私たちの商品に触れられる空間を作りたいんです。アイテムを飾って販売しながら、カフェもできたら、と考えています。
ももさん
それまではイラストレーターの友達とコラボしたりとか、色々なやり方で私たちのことを知っていただければと思っています。自分たちがやりたいことをやっていたら、新しい機会ができたりお話が繋がることが多かったので、これからも色々とやっていければと思っています!
新作のアクリルキーホルダー。種類が豊富。
まとめ
peachykeenの成り立ちやSNSでの広まり方、スマホを使ったデザイン方法、二人のキャリアなどに、これまでのファッションブランドの常識にとらわれない柔軟さと軽やかさを感じました。立ち上げてまだ半年、二人にはたくさんのビジョンが描けるはず。ももさん、ひなさんの成長と共にpeachykeenはこれからどのように進化していくのでしょうか!
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