
京都嵐山で優雅なホテルステイを楽しめる!「ザグランドウエスト嵐山」
「名刺やカードには、人となりや想いが詰まっているはず」その考えのもと、whooのご注文の中から気になった方のお仕事や考え方について、インタビューしてみることにしました。小さな紙の中にも宿る想いや美学は誰かのクリエイティビティを刺激してくれるかもしれません。今回は京都の嵐山にあるホテル「ザグランドウエスト嵐山」広報の中西 祐佳さんです。
中西 祐佳|千葉県船橋市出身。
都内の4年制大学を卒業後、ホテル運営会社に内定をもらうも、全く話せなかった英語力に危機感を感じ、カナダへ短期留学。帰国後内定先のホテルで約4年間勤務。京都へ移住後、日本・京都でこだわりを持ってサービスを提供しているジャパンリゾート株式会社にオンラインマーケティング・広報PR担当として入社。
ザグランドウエスト嵐山 |2017年9月、京都嵐山に開業。ジャパンリゾート株式会社が運営。公式サイト
マンションをリノベーションした広々空間
―The GrandWest Arashiyamaはどのようなホテルなのでしょうか?
2017年にマンションをリノベーションして開業したブティックホテル(※)です。フロントや客室の広さ、インテリア、そしてフロントスタッフの接客に至るまで訪れた誰もが、まるで「第二の家」にいるような居心地の良さを感じていただける空間・サービスづくりにこだわっています。
(※)部屋数が10-20室の小規模ホテルの呼称
代表は30代前半の女性なので、その感性を活かして内装やインテリアにもこだわっています。例えば部屋の襖(ふすま)は全部屋色やデザインが違います。
ホテルって非日常を体験する場所だと思うので、普段触れられないようなちょっといいものをご用意してリラックスできるようにしています。木や竹などで日本っぽい雰囲気も出していますね。
全10室のお部屋はすべて1部屋に最大5名まで泊まれる広さ(53㎡以上)。5名で泊まれるホテルって実は少ないんです。
明るく開放的な空間が広がります。床は竹製にすることで、冬でも冷たくならないそう。
エントランスにあるライトは抹茶を点てるのに使用する茶せんの形をイメージしているそうです。
―屋上もよかったです
屋上は今年の夏にオープンしたばかりなんです。1階から見える景色と全然違うものが見られますね。京都の夏の一大イベント、大文字焼きで有名な「五山送り火」がこの屋上から見えるんです。開放的でおすすめです。
―嵐山に開業した理由は?
嵐山は京都を一番再現できる場所ではないかと考え、決めたと聞いています。昔、京都が都だった頃、嵐山は貴族が避暑地として出かけていた土地だったんです。そんな歴史がある嵐山には京都らしさが残っていますし、その魅力を感じていただけたらと思っています。
竹林が有名な嵐山にちなんで、竹製品の販売も。
京都に根差した企業として多店舗展開
―運営企業であるジャパンリゾート株式会社はどのような会社なのでしょうか?
このホテルができた年に創業しました。京都に根ざした企業でカフェ、ホテル等、観光客のお客様をメインターゲットにサービスを提供している会社です。社員は10名程で、20代後半〜30代が中心です。
お客様に「ここじゃないとダメなんだよなあ」と思っていただける空間やサービスを生み出すことを目的にしています。
―飲食店も経営されているのですね
清水寺の近くにあるワッフル屋「kyocafe chacha」ではインスタ映えを意識したカラフルなワッフルを提供しています。中がフワフワでおいしいですよ!最近嵐山にも2号店をオープンしました。
ホテルの下にあるレストラン「CROSS Burger&Beer/Coffee」は、ホテル開業時にはトランクルームだったのですが、そのスペースの活用方法を考えてレストランにしました。このあたりは飲食店が閉まるのが早いんです。なので夕食を食べるところがなかったり、京都に来たら和食ばかりという声も聞くので、遅い時間まで営業しているハンバーガーレストランとしてオープンしました。ホテルのお客様以外の方もよく来ていただいていますね。
嵐山の竹をイメージし、竹炭を使った真っ黒なバンズの嵐山バーガー。
店内にも竹のモチーフがたくさん。
飲食以外にも、2018年8月にJR花園駅の目の前にオープンした女性専用のホステル「The Limelight Kyoto」があります。ドライヤーを全部違うブランドでそろえたり、ちょっといいヘアアイロンを置いたり、「女性が幸せな気分を京都で楽しめる」をキーワードに、京都で一番、女性が安心・安全に泊まれる場所を目指しています。
1年前に突然やってきたくまは、なんとCEOとのことです・・!
京都への移住でやりたかった仕事に
―中西さんも京都ご出身でしょうか?
私は千葉県から移住してきました。カナダに留学していたというのもあり、海外の方向けのサービスや日本らしいことを提供できるような仕事をしたいと思っていました。私の意志というよりは婚約者の仕事の都合なのですが、京都であればやりたいことができそうだなと考え、じゃあ行こうかと。
―ホテルでのお仕事はいかがですか?
楽しいですね。まだ二年目の駆け出しの会社なので、自分で手探りでやりたいことを決めていけます。会社のメンバーも半分以上は他県から来ていて、ホテル、飲食店などと担当は分かれていますが、交流もあり仲が良いです。
会社のみなさん。雰囲気が良さそう!
作りたかったのはシンプルなカード
―ショップカードとしてCUBEのカードをご利用いただいています。選んでいただいた理由は?
ホテルもそうなのですが、とにかくシンプルにしたいという思いがありました。シンプルでわかりやすく、且つ必要な情報が端的に載っていることを意識したデザインになっています。嵐山の竹と山をイメージしたロゴは、正方形とのバランスも良いと思います。
―お客様からの反応はいかがですか?
とても好評で、フロントに置いてあるとどんどん持って行って下さります。紅葉の時期のお客様が増えるタイミングで追加で作らせていただきました。
人の力でサービスを良くしていきたい
伺ったのはクリスマス前の週。入り口や廊下の壁面もクリスマスムードでした。
―季節感を感じる演出もされています
お正月には甘酒をご自由に飲んでいただいたり、軽いおせちを出しました。あと屋上から初日の出を見ていただけるように開放したり。嵐山では渡月橋からみる初日の出が有名なのですが、かなり混むのでその代わりに。お客様の満足度を上げるためにイベントや季節のディスプレイなどを意識していますね。
―飾りつけやイベントには人の手がかかりますね
しつらえやモノへのこだわりはもちろんあるのですが、私たちはサービスの部分でもこだわっていきたいと思っているんです。最近のホテルは無人だったり、人によるサービスがないところも増えています。でも私たちは人が接客をして、人の力でお客様の滞在をより良くするというサービスを目指してやっています。
ボードゲームの貸し出しも。他にもフリードリンクやお手製の観光案内なども。
―メンバーの教育も大事ですね。どのような教育をされているのでしょうか?
実は接客のマニュアルなどは全くないんです。お客様との会話を重視したり、観光のお手伝いやレストランの予約などを進んでやっています。ホテルの箱だけ用意するのは簡単ですが、人の力ってあると思うんです。普段の仕事でも、この営業さんだから契約してみよう、ってありますよね。そのような人の力でのサービスをもっと提供していきたいですね。
四季折々の魅力がつまった嵐山
―最後に、嵐山のおすすめの楽しみ方を教えてください
五山送り火と同じ日に、渡月橋で灯籠流しをやっています。冬は渡月橋とお寺がライトアップされる「花灯篭」があり、夜は寒いですがおすすめです。嵐山は四季がはっきりしているので、季節ごとに楽しめますね。春は桜が素晴らしいですし紅葉はとても混み合いますが綺麗です!冬は他の季節に比べると落ち着くのでゆっくり観光したい方には良いですよ。
紅葉の嵐山。きれいですね!!
まとめ
今回取材の前日に宿泊させていただいたのですが、ゆったりとしたお部屋とステキなインテリアに囲まれて、本当にリラックスして滞在できました。お話を伺う中でホテルの細部に至るまでこだわりを感じ、居心地の良さの理由がわかったような気がします(個人的にはドイツ製のベッドマットレスがとてもよかったです…)
また新しい企業でありながら人によるアナログなサービスを重視する、というのが印象的でした。中西さんもチェックアウトされるすべての方に話しかけて、笑顔で送り出していました。
嵐山にはおしゃれなカフェやパン屋さんも多く、何よりもとても豊かな自然に囲まれているので、ちょっと散策するだけで心も身体もウキウキしました。京都の中心部とは違った魅力があふれるエリアで至福の時間が過ごせるホテル、癒しの時間を過ごしたい方はぜひ。
whoo 関連商品
◇オリジナルデータ