自分の仕事は自分で決める。会社にとって最善の選択が出来る環境作りの醍醐味とは
『世界中の人に使われるサービスをつくる』を掲げるLinQ。そんなLinQでコーポレートチームのあらゆるプロジェクトをリードする西川 従(にしかわ より)。
日本最大級のマッチングアプリを運営するスタートアップで10年以上コーポレート業務を任されていた彼女の次のチャレンジは、社員数一桁のスモールスタートアップでのコーポレート部門の立ち上げ。LinQで働くいろんな方を紹介する「whoo’s story」の第3回目はコーポレートチームの西川 従を紹介します。
新卒から一貫してコーポレート業務を行う
— 西川さんのご経歴を教えてください。
新卒は玩具の製造メーカーに入社し、バックオフィス業務をメインにお仕事をしていました。その後、数社経験したのですが一貫して総務、経理、人事労務などのコーポレート業務に携わり、2011年に株式会社エウレカに入社しました。当時は社員数がまだ一桁の小さい会社だった時代ですね。社員数一桁の時代からサービスのバイアウトまで経験し、いろんな世界を見れたことはまだ記憶にも新しいです。
— エウレカ社に12年間在籍されていたんですね。
そうなんです。元々はアルバイトとして月に数回、出社しながらコーポレート業務のお手伝いをしていたのですが、いつの間にかその稼働量だとなかなか追いつかなくなってしまい、気づいたら正社員になっていました。まだまだサービスがPMF前という状況で、マネタイズもこれからというフェーズ。まさしく手探りの状態だったんです。ここで自分が入社することで、会社で働くみんながそれぞれのミッションにフォーカスできるのであれば、それ自体が自分の仕事のやりがいに繋がるなと思い、思い切って当時2人のエウレカに入社を決めました。
— 当時2名の会社に入社し、そこから会社がどんどん成長していったんですね。会社が成長する上で大変だったことはありますか?
正直、大変だと思ったことってあまりないんです。
私からしたら、社員が増えるイコール、家族が増える感覚なんです。しかも、当時のエウレカはいろんな国籍の社員がいたので、国際色豊かなファミリーという感じ。
どんな国籍の社員であろうと、それが原因で働きやすさにおけるギャップがあってはいけないですよね。全員平等にケアしてあげたいという思いがあったんです。皆さんご家族は母国にいらっしゃったと思うんですけど、日本のお母さんにだったらなってあげれるんじゃないかなって。
日本語が不自由な社員がいたら役所などの書類関連は、もちろんサポートに入ってましたし、これがコーポレートの業務かと言われたら、人によってはそうじゃないかもしれない。でも、私としてはそこまでやってあげたいんですよ。社員をサポートすることによってみんなが働きやすくなったら会社への利益に貢献している事にもなりますし、コーポレートの仕事は天井がない、だからこそ楽しいんですよね。
ユーザーに真剣に向き合うチームだったからこそ、支えたいと思えた
— 西川さんはLinQにどのように関わり始めたんですか?
ひと通り、エウレカの仕事もやりきったので少し一休みしようかなと思って卒業を決意したんです。そこでお世話になった人達に卒業の連絡をしていたら、その中の1人から「助けてほしい会社がある」と連絡をもらって。それがLinQだったんです。
そこから代表の原田に会ったんですけど、当時のLinQはまだ社員がいない(創業者の原田、武田のみ)状態で、コーポレート周りに関しては正直ぐちゃぐちゃな状況でしたね。
しかも当時社員第一号の山田の入社が決まっていたのですが、受け入れるにもコーポレート側としては沢山やらなければいけない事があるじゃないですか。その時に、「断ってはいけないな」と思い業務委託としてサポートがスタートしました。
—---業務委託として引き続きサポートすることもできたはずですが、正社員として入社を決めたのはどういった理由からでしょうか?
もちろん業務委託でサポートし続ける事もできました。ただ、3−4ヶ月くらい業務委託していると彼ら(原田、武田)が本気でプロダクト作りをしていて、この人たちだったら本当に日本発のグローバルアプリを作れるかもしれないと思えたんですよね。
whooチームって凄くみんな良い意味で距離が近いんです。雇用形態に関わらずサービスのために良い動きをしたいという主体的な方が凄く多くて、そういった方を見ているともっとみんなのために出来ることがあるんだろうなぁと思えたんですよね。
それと同時に、まだ10名以下の規模ですが、コーポレート業務をまるっとひとくくりにすると、業務量って意外と凄く多いんです。契約書のリーガルチェック、ファイナンス、採用、あとは社長の秘書業務などなど。会社をより効率的、生産的に回すための仕事となると、無限に仕事はあるんですよね。
—---西川さんとお話していると、コーポレートの概念が良い意味で覆される気がします。
そうかもしれないですね。他の人からしたらそこまでやるの?って思われるところまでやる。私はそれが会社の成長のために、必要だと思ってるんです。そんなことを考えていたら「あ、これフルコミットしたほうがいいな」と思いました。そう思えたのはフェーズも勿論そうですが、やっぱりサービスを真剣に伸ばしたいと思っているメンバーが会社内に数多くいて、その空気感にある意味飲み込まれることができたから。入社までは自分の中では自然な流れでした。
会社にとって最善だと思える選択を自らで行う
—現在の西川さんの仕事内容を教えてください。
はい。今は経理財務、採用、総務、人事労務など、コーポレート業務全般を担当しています。いつかは専門性の高い方々が入ってくる業務がほとんどですが、その方々に良いバトンを渡せるように、今のうちから仕組みをできる限り整えていきたいと思っています。
また、どんなに組織が成長しても必ずどこかでボールが浮く業務っていうのはあるんですよね。そのボールをすかさず拾いに行って、トラブルを未然に防いだり、より皆さんとの情報連携をしやすい方法を考えたりなどは、きっと引き続き行っていくんだろうなと思っています。私はこれといった専門領域をあえて決めていないからこそ、より広くチームの課題に向き合えると思っています。
経営、ビジネス、開発は、基本的に常に全速力で走っていく。それをコーポレートとして全力で背中を押せるのはやっぱり楽しいんですよね。彼ら、彼女らが出来るだけ安全な道を最高速度で走り切る為に、私は視野を広く持って仕事をしていきたいと思っています。
会社にとって最善だと思える選択を自らで行う
— 今後、LinQをどんな会社にしていきたいですか?
やっぱりユーザーに向き合い続ける、という部分はずっと大事にしていきたいです。ユーザーからしたら私達会社が儲かってようが儲からまいが関係ないんですよ。
今、手を動かしている事って、本当にユーザーのためにやっているんだ、と常に自信を持って言えることが大事だと思います。これは開発チームの人がやればいいとかではなく、会社に関わる人全員に必要な共通認識です。
また、スタートアップは環境の変化が激しいので、1ヶ月前とミッションが大きく変わる、とかよくあるんですよね。それぞれが環境の変化に柔軟に対応しながら、ユーザーファーストの会社を創り上げたい。そのためにもまずは自分がそこを体現できる人でありたいと思っています。
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