見出し画像

北米のwebtoon事情を簡単にまとめてみた

こんにちは。フーモアwebtoonチームです。

フーモアとgolemfactoryさんとの共同作品「Skill Master Levels Up」が、北米のwebtoonプラットフォーム「tapas」にリリース(2023年11月22日)されました。

https://tapas.io/series/skill-master-levels-up
のOGP
※残念ながら日本からはアクセスできません。

総合3位、ファンタジーでは1位を獲得しました。

tapasのライキングスクリーンショット

ということで今回は、北米のwebtoon事情を簡単にまとめてみました。

いくつかでの調査データでは、北米では収益規模がnaver webtoonが1位で、2位の規模がtappytoon、3位がtapasとなっています。

市場規模に関してはいろんなところにまとまっていますので、そちらを参考にしてください

以下はいろんなところで参考にされていると思います。
Global Webtoons Market Size, Status and Forecast 2022-2028

※購入すると、北米の市場規模などはp30あたりにその予測がまとまっています。

Tapas


tapasのトップのスクリーンショット

Tapasは昔Tapasitcという名前でした。老舗で2012年設立。kakaoグループになったのは記憶に新しいと思います。Tapasに関する記事で、数字が載っているのは以下が参考になります。

2019年10月から2020年10月までの12 か月間で収益が 5 倍に増加したと発表しています。特に課金が多かった時期には、ユーザーが 1 日でコンテンツに 10 万ドルを消費したということです(平均は通常 5~7万ドル)。

年間の売上で仮に1日7万ドルの収益だとすると、2020年時点では年間に2,555万ドル、日本円だと38億円(1ドル150円で計算)という規模になります。北米プラットフォームの主要どころのアプリ及びブラウザからの収益はここからフェルミ推定することができるかなと思います。

Tappytoon

tappytoonのトップのスクリーンショット

2022年11月には登録会員数は700万人に達し、毎年200%成長と急成長、読者層は18 ~ 24 歳のZ世代が94%ということで非常に若い人たちに支持をされているのがわかると思います。

tappytoonのabout us

以下の記事よると、C&C RevolutionとMaru Comicの投資と買収をし、Rediceと合弁で制作会社を作ったり、韓国大手のCJエンタテインメントと組んでweb小説、web漫画(おそらくwebtoonのこと)を強化していくということで、2016年設立と後発ながらもかなり勢いのある会社になりつつあります。

Naver webtoon

naver webtoonのトップのスクリーンショット

最後に。プラットフォームとしてはnaver webtoonが1位でMAUも1000万人を超えるなど、圧倒的です。

アメリカのwebtoonに関して、少し前に面白い記事が出ていました。

アメリカで元会計士の作家さんがwebtoon作家になってsubzeroというアメリカ発のwebtoonヒット作が出たり、作家さんで多くのクリエイターが6桁ドル(1ドル150円とすると1500万円以上)を稼ぐようになったという内容の記事です。

内容はWebtoon canvas(ジャンプルーキーみたいなnaverwebtoonのusが運営する投稿型のwebtoonサイト)から生まれた、プチヒット作家さんJunepurrrさんなどへのインタビュー。webtoon canvasから作家としてnaverと契約をしてwebtoon  canvasに投稿していたsubzeroを描き直したりしてnaverwebtoonに新しく連載。3億4400万ビューを超えるほどに。

アメリカのnaverwebtoonは広告費や課金収益をクリエイターに分配しているようです。これ自体は新しくも何ともないが、作家が生活できるくらいの報酬設計をしているnaverが凄いなと思いました。

naver webtoon作品で日本でも売れている作品をたくさん出しているものの(喧嘩独学とか全知的読者の視点とか)、Junepurrrさんの作品は数倍上の読者がいる。Junepurrrさんは元会計士ということで驚きです。(日本でいうと、医者免許を持っているにも関わらず漫画家になった手塚治虫先生的な感じかもしれません)

Junepurrrさんの作品、SubZeroです。

Junepurrrさんの作品、SubZero

読んでみると今の日本と韓国の売れ筋とは異なり、ジャンルは、ロマンスファンタジーだけど、敵国同士の王女と王子の恋物語、という分かりやすい設定。
確かにハーレークイーンは一定のジャンルとして受け入れられています。

凄いのはそれだけじゃなく、他のアメリカのwebtoonにはないメディアを活用してコアかファンが活動するくらい熱狂的だということ。例えば話ごとにSpotifyでOSTがファンによって作られていたりしています。

やはりアメリカではそもそも漫画を読まない人に読ませるということをやっていかないといけないため、全知的読者の視点などは漫画読み初心者にとってはハードルが高いのかもしれないです。

naver webtoonは地産地消を目指しつつ、才能を可視化し育てる仕組み(canvasからの本体と契約)というジャンプみたいな仕組みを作っているように感じました。

まとめ

今回北米の主要なプラットフォームを見ていたのですが、どのプラットフォームも女性ユーザーが多く、そのため、女性向け作品ランキング上位にいる印象が強かったです。日本でもMMD研究所さんなどのレポートを読むと女性が読者として多い印象なので、そういう傾向はあるのかもしれません。
一方北米自体は、あまり漫画(webtoon)を読む文化がないということもあり、tappytoonのように若年層の読者が多いのは未来を感じました。


フーモアでは仲間を募集しています。是非ご応募ください。
いつでもお待ちしております!

◎制作アシスタント
各工程における制作アシスタント業務になります。
 ・ネーム(絵コンテ)担当
 ・背景線画担当
 ・着彩担当
 ご応募はこちら

◎アートディレクター(作画監修)
Webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
ご応募はこちら

◎ディレクター
Webtoonの制作進行管理と品質管理になります。
ご応募はこちら

■問い合わせはこちら
株式会社フーモア
担当:井本洋平
TEL/03-6228-4310 MAIL/ info@whomor.com




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?