良質な質問するにはどうすればいいか?
生産的な問いができるかどうかでクリエイターの価値が決まる
――あなたがそうするんだという、受け手に対する問いかけがコミュニケーションとして重要ということですね。一方で、テクノロジーは人間とは何かという再定義を迫るものだという主張が本の中で随所になされています。効率が重視される仕事をテクノロジーが肩代わりしていく中で、クリエイターのミッションはどのように再定義されるでしょうか。
ケリー
将来におけるクリエイティビティは驚くべきものになるでしょう。人間特有の能力ではなくなると思います。
アルファ碁が韓国のプロ囲碁棋士であるイ・セドルと対戦したとき、人間を上回るクリエイティブな手を打って世間を驚かせました。トレーニングすることでコンピュータにクリエイティビティを発揮させるのは可能なのです。また、新しいシステムを作ってより高次のクリエイティビティを持たせることもできます。音楽やアートなどではすでに行っていますが、自律的に創作活動するようにプログラミングするのです。モーツァルトのスタイルで作曲するコンピュータの作った楽曲は、専門家もそれと区別できないレベルです。
多くのクリエイターはガーデナーのような存在になるかもしれません。まずプロセスを作り、それから生成していく。直接クリエイトするのではなくて、ものを作るシステムを構築することで間接的にクリエイティブに関わるということです。
となると、我々人間に残されるクリエイティブなこととは何か。それは質問することです。クリエイティブの基礎にあるのは、これはできるのか、やったらどうなるかというような探索的なスキルです。決まった答えがあるときは機械に聞けばいい。人が得意とするのは、自由回答の形で好奇心からするような質問です。考えても答えが分からない、迷っているような領域を探求することです。
質問することの方が答えを出すより価値があるのです。答えはAIがくれますからね。今後、クリエイティブの仕事は生産的な質問ができるかどうかが問われてくると思います。
他者と建設的に関わるには質問力を上げることが機能すると理解できれば良いのかも。
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