大切にしたかったのに。で、終わること

、お前は生きろ。
…でなきゃ さんが生きた意味がないだろが… まがいの何者かと銃を抜き合うのはおかしい。
その小説の中にいる相手は だろ。さっさと殺して先にいけ。


(『とりとめもない』と、きっと言われるだろうな)と思うせいで、
メールマガジンのようなメモ帳が出来上がる。

ひとつきぶん。
毎日書き続けた。
 さんに『見たくもないものだから送ってくるのやめてね』と言われたおかげだ。

未練たらしくメモ帳が増えていくし、ぼんやりしながらタダで読めてしまう漫画にそろそろと手を伸ばし、時間を所謂『溶かし』つつ日々暮らして。

…辛かった は現実逃避に耽った。
仕方ないのだろうか。そもそもこの現実は変わらない。大分昔からずっと変わらないのだと、気づいているのにカマクラの中でぼんやりしている。
ほかの他人に対してもそうだったのだろ、と思ってしまう。

 を置いていって、皆が楽しんでいたダンスホール。
少量のヒントを元にしてどうにか同じ場所に立っていた を、即座に置き去りにして笑う姿。
誰かを悪人にしないと気がすまない仲間。
こんな声を持つ自分を、辟易する。
腹が立って仕方ない事を口にできた人の事を は許容したのに、
追っ掛けたかったわけじゃない。嫌なら嫌でよかったのに。薄々どころか、笑顔で開き直れという言葉を刺すほど感じてきた。

 が憧れた頃の は居ない。なぜなら   だからだ。今の が。


知っている。この景色は知っている。
喧嘩すればだいたいいつも、妹のほうが手がかかった。悪人扱いせざるをえなくて、想像の中で全てを終わらせた。全部、自分が悪いのだと。


あの時、喉が枯れるほど泣き叫んだ。
 は別にいいけど、気づいているのは虫の方。
あいつは悲しいかな、優しい歌を歌ってるといつも泣き出す。赤ん坊みたいな感性が邪魔で仕方ないが、そういうやつなんだ。
優しい言葉を、自分が口から吐き出すたびに泣き出す。(そんな事できたためしがないだろ)、と身の丈を知り尽くして。

悪人だからだ、と は言う。
時間を歪めて、仕事のじゃまをし、何事もままならず、ただただ辛かったことを零し、自分を悲しみの渦に巻き込む。


ただ、あの虫の描く絵の中には、
描かれた景色の中では、 さんが笑っていた。
今日、その雪の塊の中でじゃがバターを食べた。
…美味しかった。その言葉を誰にも言えなかった。あまりにも悲しかったからだ。

雪でも無関係に進む人生という仕事の中では、じゃがバターは世界一の食物だと思う。
天候不良で足止めをくった運搬トラックのお兄さん達には悪いが…、おにぎりがなかったコンビニの棚も、風物としてとても良いものだったと感じた。駄目だ、…支離滅裂ですまん。眠い。
おやすみなさい

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