今がチャンス!『ふたりエスケープ』のカジュアル共依存に震えろ!
おはこんばんにちは、女子大生です。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
暑いと言えば、今百合漫画が熱い。
特にそう『ふたりエスケープ』が…。
~出会い~
多くの女子大生がそうであるように、休日は百合漫画開拓に費やしているふーえちゃん。
やれコンカフェだの、やれレズ風俗だのと飛び道具感高まる百合漫画界隈ですが、その作品はさながら家系ラーメンのようなカロリーに慣れきったぼくを、†百合漫画原体験†へと連れ去ったのであった。
それはまるでお盆帰りに飲む実家の味噌汁のように…。
あらすじ
感想
この漫画の内容を説明するのに多くの言葉は要らない。
締め切りに追われる漫画家となぜか同居してる無職が、ストレス解消になんかわちゃわちゃする話…。
無職なので家主である後輩に生活のほぼ全てを握られている先輩。
一方で後輩は先輩との現実逃避に精神的な依存をしている。
ワオ、なんてこった。これは百合だよ。
といっても百合姫コミックス作品の割にそこまで直接的な百合表現は無い。
無いが、最終4巻の一連の流れはもはや物理世界を離れた高次元の結婚(ぼくは勝手にアストラル結婚と呼んでます。)と言って差し支えないだろう。
4巻は表紙含めてすべてが素晴らしく、あまりに良すぎてnoteで駄文をまき散らすことになってしまった。
お盆に際し、実家の仏壇にある祖父の位牌を叩き落しふたりエスケープ4巻を設置しようと試みたが、電子版であったため諦めた。
基本1話完結、キャラクターも少なく物語上の目標もない。
特に深い設定があるわけでもなく、なんならメインキャラの出会いもバックボーンもほぼ描写されない。
ふたりエスケープが我々読者に提供してくれるのは、「先輩と後輩が確かに繋がっている」という事実だけなのである。
突発的に旅行に行くし、欲しいものがあったら買ってくる。食べたいものを食べる。
くだらないことをとりあえずやってみる。一緒に。
超高度に単純化された百合空間、それこそが『ふたりエスケープ』なのだ。超おすすめ。
蛇足
①続編である『もっと!ふたりエスケープ』も出てます。やったね。
②作者がぼくの好きなバンドのメンバーでびっくり。感傷ベクトルもとても良いバンドなので是非。百合要素は無い。