なぜprep法が指示されるのか
文章を書いたり、プレゼンをする際に、効果的な話法としてPREP法を用いる人は多いと思います。
prep法の文章構成は以下の通りとなってます。
Point(結論)→Reason(理由)→Exanple(事例、具体例)→Point(結論)で文章を構成する方法です。
対してSDS法という話法があります。PREP法が結論をを重視するのに対し、SDS法では詳細を重視するようです。
それは置いといて、今回の話は"PREP法"が心理学的に見ても理にかなっている。って話なんです。
人間の記憶は、初めの記憶と、最後の記憶が定着しやすい傾向にあると言うのです。
心理学者の"アトキンソン"と"シフリン"の2人は、10〜15の単語を実験の協力者に聞かせて、その直後に聞かせた単語を思い出してもらうという実験をしました。思い出すときにはどういう順序で思い出しても良いと教示し、さらに自由に思い出してもらうように指示を出し、どの位置の単語が再生されやすいか注目したのです。
その結果、最初に聞かされた単語と、最後に聞かされた単語の再生率が高く、(初頭効果と新近効果)真ん中の単語の再生率が低くなったのです。
つまり、何かを短期間で覚えようとする時は、初めと終わりの部分に対しての記憶の定着が良いということが明らかになったのです。
PREP法では、重要であるところの結論を、最初と最後に持ってくると言う点で、まず相手の記憶に残りやすいと言えますね。
ここで、記憶の定着の過程について簡単に説明します。記憶のメカニズムは以下の過程を経て定着することがわかっています。
記銘(コード化)情報を得る
↓
保持(保存)リハーサル(繰り返し)をすることで短期記憶から長期記憶にへ情報が移っていく。関連付けることで記憶か定着しやすい(精緻化リハーサル)
↓
再生(検索)学んでいる理論を思い出す段階
以上を踏まえるとPREP法が良い点がもう一つあるのではないか?と考えられるんです。
それは、記憶の保持(保存)の際にリハーサルを行うわけですが、単に反復するよりも、関連付けをした方が記憶が定着しやすいのはご存知だと思います。
PREP法では、結論から理由、そして事例と話を展開していくことで、結論が関連付けされて記憶に残りやすんじゃないかと思った次第です。
PREP法により、結論→理由→事例→結論の順番に伝えられると、話の流れと根拠が明確になり、説得力が生まれ、聞き手は納得しながら聞けるのでスムーズに入ってきます。
以上、心理学を学び始めて、改めてPREP法について考えてみると、ホントに理にかなった話法だなっと思ったので書いてみました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。