自分探しの旅
自分が本当にしたいことに出会えたら、この上ない幸せだと思う。
本当にしたいことに出会うチャンスはどこにあるんだろうか。
「自分探しの旅に出る」というが、無限に広がる世界でたった一粒のダイヤモンドを見つけに行くぐらいの途方もない感じがする。
自分を見つけるというが本当のところ、あれは何を探しているんだろう。
自分に最も適性のある職業か?
内なる感性を磨くのか?
はたまた就労への意欲か?
その意欲を出すまでの助走か?
ただの現実逃避か?
本当の自分に出会うチャンスは、そもそも自ら作り出すものなのか?
その時がくれば忽然と目の前に現れたりしないのか?
やみくもに、手当たり次第に、行き当たりばったりに、いろいろなことに手を出してみてもいいのかもしれないが、かなり時間とお金のかかることだ。
暇な金持ちなら許されよう。
迷い焦る者の眼は曇りがちだ。
本質から離れていても気が付かない。
かなり遠回りの旅になることは覚悟していないといけない。
目隠しをして手探りで何かわからないものを探すより、
自分の立っている足元をよく見て、
手の届く範囲の事をしっかりちゃんとして、
少しずつ離れた所へ手を伸ばしていく、というのはどうだろう。
まずは身近な基礎力を高めることが肝要かと。
立ち上がる脚力がなければいきなりジャンプもできないし。
基礎力。今の自分にある資質。
それを使って誰かのために何かする。
自分の行いが人の役に立つのは嬉しい。
そこにいていい理由になるから。
誰かに頼られることは、存在する価値があると感じられるから。
自分を「それでいい、大丈夫だ」と認めてもらえるから。
そう考えると「自分探しの旅」は、
「何をするか」より
「人に喜んでもらえたり、認めてもらうことができる自分」が見つけられればいいんじゃないだろうか。
そこがゴールであり、また新たなスタートになるんじゃないだろうか。