アロマオイル
香りが苦手
アロマオイルの知識を得た話を書こうと思っているのだけれど、まず言っておかないといけないのは「わたしは匂いに対して鈍い」ということ。
まず積極的に嗅ぐクセは無い。
かといって鼻が利かないわけではない。
コーヒーを入れるときの香りには毎度癒されるし、
パン屋の前では焼きたての香りで幸せを感じるし。
道を歩いていて「どこかでサンマを焼いてるな」とか気付くし、
水のにおいがして「もうすぐ雨が降りそう」と思うし。
くちなしや金木犀の花の香りがすると、あぁまた今年もその季節が来たかと嬉しくなったりもする。
でも、強い香水の匂いは苦手。お香もちょっと苦手。タバコと酒臭いのはキライ。
興味が薄いから、自分に香りをつけるとか部屋で香りを楽しむとか、したためしがない。こと香りに関しては縁遠い暮らしをずっとしてきた、そんなわたしだったのだけれど。
アロマオイルを使いたい
リンパドレナージの技を得るために学んでいる時、ドレナージをする際には肌の滑りをよくするためと、香りでのリラックス効果など様々な効用の目的で、アロマオイルを使うと習った。
母のむくんだ足にリンパドレナージを施術したときには、アロマオイルのかわりに馬油を使っていた。それは、誤って患部に刺激になっては怖いから。
『アロマオイルを使えるようになっておきたい。正しい知識を得て、正しく使えるようになりたい』
そんな気持ちがふつふつと湧いてきた。
今までの人生でこんなにアロマに近づいたことはない。
このチャンスを逃すと、次いつ来るのかわからない。
いや、たぶんもう来ない。
アロマテラピー検定受験
リンパドレナージの資格を得たそのままの勢いで、今度はAEAJのアロマテラピー検定を受けることにした。
パンフレットを見て「受けてみようかな」と思った翌日が次回試験の申込み締め切り日だったので、もうホントに勢いといった感じ。
二級もあるらしいけれど、まどろっこしいので最初から一級を受けることにした。
リンパドレナージを習った学校の講座で学ぶテもあったけれど、時間とお金の節約のため独学を選択した。
申し込みを済ませてからよく考えると、その時点で試験まで2か月弱。あれ?勉強できる日が少ないじゃん。ぼんやりしている暇はないんだった。あわてて本屋でテキストを選び、20種のエッセンシャルオイルがそれぞれ小さな小さな瓶に入っているセットを入手。これは香りテスト練習用。
さて。
時間のすきまを見つけてはテキストを読んでいく。
そんなに特殊なことを書いているわけではないのでフンフンと覚える。
アロマの歴史などは久しぶりに赤いペンと緑の透明シートを使った。
大人になってからの試験勉強は、ちょっと新鮮。
問題なのは、香りの嗅ぎ分けテストだ。
小さな小さな瓶のふたを開けて、香りを嗅ぐ。
まずその香りについて自分で感じた印象やたとえを書き出す。
「若草色な感じ」とか「○○の店の香りっぽい」とか、自分にさえ通じればいいのでこれは自由。神経を鼻に集中して嗅いでは考える。
で、名前とセットで覚える。これを20種類。
でも数種類続けて嗅ぐと、すぐ鼻がダメになってしまう。もう違いなんか判りゃしない。
それどころか別の日に、同じエッセンシャルオイルを嗅いでも全然違う香りの印象がする。前に嗅いだ香りが記憶に残っていない。
自分の匂いに対する鈍さに呆れながら、大苦戦した。
都度換気をしたり、コーヒーの香りで嗅覚のリセットを試みたり、めずらしく我が家に香りが漂った50日間だった。
試験当日はペーパーテストの他に香りテストで2種のオイルが配られて名前を嗅ぎ当てる問題が出る。
片方の香りは確実に当てたと思うけれど、もう一つは自信がない。
全くない。
でも、受かった。
よかった。
よかったついでにアロマハンドセラピストとアロマテラピーアドバイザーの講習もババッと受けた。
ハンドセラピストは講習で実技を学んだ人に認められるものらしいので、これで資格をゲットした。
アドバイザーのほうはAEAJの会員でないと認められないそうなので、知識を学んだだけでよしとする。(会員は毎年会費を払い続ける必要があって、払わなくなるとアドバイザーの資格も取り消されるそうだ)
メディカルリンパドレナージ
アロマハンドセラピスト
AEAJアロマテラピー検定一級
さぁ、欲しかった『癒しの力』がだいぶ身についてきました。