アウトの中味を見てあげること

私が少年野球をやってた頃(もう30年以上前か…)は、同じ学年で1チーム組むのが当たり前、それぞれの学年でレギュラー争いをしてました。それが今では3,4学年まとめないとチームが編成できなくなりました…。6年生の本気の球を3年生にどうにかしろなんて、無茶苦茶な気もするんです。仕方がないんですけど。

野球を始めたての結構なチビッ子が試合に出たりする姿を見て、結構酷だなぁと思っています。一方で、ちゃんと見て評価してあげないとなぁ…と。結果の部分だけ見ると見誤りがちですが、アウトになる過程一つ一つに成長が見てとれるんです。そこをちゃんと誉めてあげられるコーチになっていたいなぁと、最近切に思います。じゃないと子供達が野球好きになれない気がして。

よく考えてみると、3つも4つも学年の違う相手で、打席に立てるだけで「よく頑張ったな」なんです。野球始めたてなら球が速すぎてめっちゃ怖いはずです。事実、ベースから凄い離れてたり。。。よくあるんです。近づいて立てたとき、ちゃんと誉めてあげないといけないですよね。

次のステップは「振る」という事。「振らなきゃ何も起こらない」なんてよく言いますが、結構なハードルなんです。怖いと感じてるうちは打席でカラダ動かないですから。スピードに慣れて、メンタルが整って、タイミングを合わせて初めて「振ろう」と思えるんです。「おっ、振れたじゃん!」その子の中で、明らかにひとつの壁を乗り越えた証拠です。球にあわせて当てようとする子、お構い無しに自分のスイングで強く振る子、性格その他様々ですがね。その辺りの違いを見るのも面白いです。

そこまで来て、ようやくカウントの概念が入ってきたり、ベンチ見て、サインを見れるかどうか、確認の合図送れるか…相手の守備位置を見る、何を狙って打席に入る?…など。本来の野球の姿に近づくんですよね。

もちろん、そこから先も大変奥深い世界が待ってるのですが…ここまで至るのにも大変なんだぞ、ということを理解した上で応援していただくのが、お母様、お父様がたにとっても大事なことかと思い、文章にした次第です。

と、言うことで、初ヒットが出るまでは長~い道のりですが、途中のステップをちゃんと認識していると楽しみは増えますよ、というお話でした。