私の大好きなバンドマン
簡潔に言うと、先日私が大好きなバンドマンが脱退することを発表した。
幸か不幸か発表した日には、芸能界のニュースがたくさんあり某有名ジャニーズグループの彼が結婚発表をしたりなんかしていた。
心のどこかで彼のベースの音を聞くのを、ずっと待っていた。
行方不明の時も活動を休止していた間もずっとずっと待っていた。でも、その淡い期待ファンからのそんな感情がますます追い詰めてきたのかもしれない。ベーシストとしての彼でいることが苦痛だったのだろうか。4人は、高校時代からの友だちで、昔からの連れのような雰囲気をいつまで経っても持っていた。メジャーに行っても、音楽番組に出たとしても。そんな雰囲気のバンドだからこそ大好きだった。私の高校時代は、このバンドと共にあったと言っても過言ではない。部活をサボってチケットが当たらなかったライブのグッズだけを友だちと買いにいったりもした。MVのダンスを馬鹿みたいに覚えて、部室で踊ったり。間違いなく青春バンドだ。ベーシストが彼でなければ、こんなに好きになっていない。あの頃は、若かったから彼が好きだと周りに公言していた。行方不明になった時は、ありがたい事に高校時代の友だちからたくさん連絡ももらった。そのぐらい好きだった。恋愛感情とかではなくて、なんて言うか人間性に惚れ込んでいたような感じだ。思いは尽きない。
脱退という事実を受け入れたくない。受け入れてしまったら本当に彼の存在がいなくなってしまうとさえ考えた。
そんな時、こんな歌詞が耳に入ってきた。
いままでは横並びで
同じように未来を見ていた
つまずけば手を取り合って
どこまでもゆける気がした
分かれ道 もう自分だけのレースをひた走る
僕たちはまだ心の準備すら出来ていないのにな
流れる時に押し出されて、もう白線の前だ
僕だけの、君だけのコースだ
迷わず走ってゆけ
枝分かれした僕らは
その先で花になれるかな
綺麗に咲いた君が見たいよ
僕はそんなこと考えてた
言葉ではどう伝えていいかわからず口ごもって
さよならはまだ喉の奥の方でつっかえている
明日が来る前に話したいことがたくさんあるんだ
涙流す時になるべく笑っていられるように
** ランアンドラン という曲の歌詞である。横並びでいた彼らが、分かれ道に立った。それは、前向きな分かれ道でその先で笑いあれば良いと。**
私は、彼の笑顔が好きだからバンドのベーシストしてではなくて、1人の一般人として幸せになって欲しいとしか願うことができない。たくさん喜びや楽しさをもらったのに返せないのがもどかしい。だから、文章にする。読んでくれなくてもいい、そんなこと前提として思っていない。書き殴ることで、どこにも行かない感情を吐き出す。
私は、好きになったバンドでメンバーが脱退するという事が実は、3度目である。だから、「私が好きになったばっかりにごめんなさいとまで思う。」と友人に打ち明けた。すると、「そんなのその時の自分にもバンドにも失礼だよ。」と返された。さすがだなと思った。あの時好きになった自分ナイス!ライブに行っておいた自分ナイス!と思えるように今を生きるしかないのだ。しばらくは、ぐちぐち言わせて欲しいけど、受け止める覚悟が少しできた。
大好きな彼に贈る