岩田奎句集「膚」から、気になる四十五句。
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岩田奎氏は、南風俳句会の「創刊90周年記念号」にも特別寄稿を寄せてくださっている俳人で、南風の板倉ケンタさん(群青にも所属)と、俳句甲子園、開成高校チームで優勝を共にしたお仲間。
角川俳句賞も、史上歳少年で受賞なさっています。
今月、荻窪の「屋根裏バル 鱗 kokera」で行われる読書会の兼題図書でもあることから、拝読。
個人的に、気になる四十五句、と記したのは、好きな句も含みつつ、まさに「気になる」ということです。
季語の使い方(季重なりも含む)や、固有名詞の用い方、汚物の表現、視点、などなど学びも多くありました。
正直私には、意味をよく把握できない句もあり(挙げた句以外)、二度、三度読み直しをいたしましたが、岩田氏のこの句集が、今後の日本の俳句、令和の俳句を代表する句集のひとつとなることは確実と思います。
皆さまもそれぞれに、「膚」を実際に読んでみていただきたいなあ、とも思います。