第11回「俳句四季新人賞」を読む。
俳句誌「俳句四季」の新人賞は、毎年七月号に発表があります。
少々遅ればせながら、新人賞、新人奨励賞を丁寧に読みましたので、ここに記すことにいたします。
第11回俳句四季新人賞 「水に声」犬星星人氏
好きな句、気になる句、十五句。
第6回俳句四季新人奨励賞
「夜へ跳ねて」内野義悠氏
好きな句、気になる句、十句。
「磁界」早田駒斗氏
好きな句、気になる句、五句。
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俳句四季新人賞の募集は、毎年12月号にあり(11月20日発売)三年以内の既発表句も可能な、題をつけた三十句。
応募時四十五歳以下、或いは、作句開始十年以内。
季語の、春・夏・秋・冬・新年、それぞれの、時候・天文・地理・生活・行事・動物・植物、をまんべんなくの三十句が連作の基本ということを、私は昨年知りました。
季語の位置や、切れの場所、詠嘆の方法などもできるだけ偏らず、に越したことはありません。
それがきっかけで、今年の初めから、藤田湘子先生の「20週俳句入門」で型の勉強をする覚悟ができ、春には無事終えることもできました。
今回、犬星氏、内野氏、早田氏の受賞作を拝読し、季語や詠み方などを自分なりに分析し、大きな学びとなりました。
犬星氏の御句には、体言止めが三句のみ、という驚きと(私は、放っておくと、ほぼ体言止めの句になります)、手慣れた詠み方をとても感じました。
内野氏は、言葉の選び方のセンスが秀逸と思いましたし、早田氏には若さあふれる独特な発想を。
これから年末にかけて、自分自身の句にしっかりと向かい合い、連作を楽しみたいと思います。
お気持ちありがとうございます!