コロナを乗り越えるための情報シェア⑲「荒木組」様

ホワイト企業への道を進む皆さまにアンケートをご依頼し、このコロナ禍を乗り越えるために行われている様々な工夫をご紹介いただきました。

●会社概要
会社名:株式会社荒木組 https://www.arakigumi.com/
ホワイト企業の受賞歴:ホワイト企業大賞(第5回/2018年度)
業種:総合建設会社
記入者:前田 知明氏/委員 辻 秀一

●記入日:2020年4月24日

●お困りのこと
・一番困っているのは、先が見えないことです。建設業は、施工中のプロジェクトをいろいろな業種の協力業者、職人が協働し、建物や構造物をつくりあげています。それぞれの業者はいろいろな地域、複数の現場を行き来するため、コロナ発生したら現場がストップするのでは、という危機感が続き、この状態はいつまで?という不安があります。また、工事を受注して、工事に着手するまでのスパンが長いため、この期間、営業活動できない影響が実感できるのは1年から2年先であり、どの程度の影響があるのかという不安があります。

●気づいたこと、良かったこと
感染者が発生したとき、どのように事業を継続するか? について真剣に考えられたことです。これまでは、フリーアドレス化やペーパレス化への抵抗意識があってなかなか進展しませんでしたが、社内を2チームに分けたり、テレワークの必要があるという実情から、一気に重要だという意識に変わりました。働き方改革の原動力になると思います。
一例をあげれば、導入すれど利用されていなかった、スカイプでの会議や打合せが当たり前に実施されるようになりました。

●工夫したこと(社員さんに対して)
・自社で「新型コロナ対応ガイドライン」を策定し、本社屋では2チーム編成で業務エリアを分けて業務にあたっています。
・換気の徹底、マスクを会社で手配し、各従業員に配付。アルコールや次亜塩素酸を薄めての殺菌も実施しています。最後は妖怪頼み。社長が自腹で購入した「あまびえ」のキーホルダーを全役職員に配付しました。ゴールデンウイークは4月25日~5月6日として、その間の営業日は特別休暇とすることにしました。

●工夫したこと(取引先や顧客に対して)
客先や同業他社には自社で作成した「新型コロナ対応ガイドライン」を紹介することで参考にしていただけるようにしています。また、協力会社の皆さんには行政の雇用調整助成金の情報、地銀の融資窓口の情報などをまとめて紹介しています。

●工夫したこと(資金面)
現時点では特別な対応はしていません。

●工夫したこと(その他)
もともと「BCP」(事業継続計画)を策定していますが、地震などの天災が対象という意識が強くありました。しかし、パンデミックの視点が重要だと気付かされました。今回作成したガイドラインにこの視点を取り込んでいこうということになりました。

●ホワイト企業大賞の活動へのご要望
引き続き、ベンチマークとなる事例をご紹介いただければと思います。

ホワイト企業大賞企画委員より
コロナ禍の中、様々な企業が困難を乗り越えるために奮闘されています。私たち、ホワイト企業大賞では、ホワイト企業への道を進む仲間の皆さまにアンケートをご依頼し、現在、このコロナ禍を乗り越えるために行われている様々な工夫をご紹介いただきました。少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。また、今回、アンケートにご協力いただきました皆さまには心より御礼を申し上げます。
すべてのアンケート結果はこちらをご覧ください。

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