自叙伝③生長の家との出会い③
その後、父は、生長の家の教えに救いを求め、必死に仏壇の前で祈るようになり、ある時、家族全員で祈ったのを覚えています。
その時、父は泣きながら祈っていました。私は現在51歳で、おそらく当時の父と同じ位の年齢ですが、その時の父の心境を思うと、本当に一家を救おうと必死であったのだと、父の家族を思う愛に涙が出てきます。
私はこの歳でいまだに独身ですが、20代後半から40代にかけて、何度も転職と失業を繰り返していました。失業中は本当に不安でいっぱいでしたが、それでも私は自分1人分の生活費を稼げば済むことです。しかし、当時の父は家族5人いる中での失業状態でしたから、その不安感を思うと、私の想像をはるかに超える大変なものだったと思います。
しかし、そのような祈りが天に通じたのか、その後まもなく、父はある住宅販売会社に営業職で採用され、家族全員で仙台に引っ越すことになったのです。