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Photo by
niwayuko
樹木の温もりに包まれているような
昨日の日記。ホットチョコを頼んで3時間過ごした、とある場所でのこと。
いい出会いだった。必ず、また、何度でも来ようと思う。
本棚の隙間から見えるキッチン。その先で本を読む店員さん。
ランドセルを愉快に揺らしながら店の目の前を走り去る小学生。
ふと横を向くと、古民家ならではの急な階段。
時間の流れを感じることができる縁側の窓。ストーブの香り。
ストーブの上でお湯が沸く音。
音を立てないよう、注意深く、丁寧に作業をする店員さん。
歩くたびにきしむ床。
すべてが、ほんとうにすべてが愛おしい空間だった。
時間が、ゆっくり流れる感覚。
デンマークにいるときでさえも、ここまでの時間感覚になることはめったになかった。
もくもくと、本に夢中になれる空間。
店内には、3,4人の人。金曜日の午後。それぞれが、それぞれの世界を愉しんでいる。たまに店員さんと世間話をするお客さんも現れる。
居心地がよかった。
距離はかなり遠くて通いづらいのは事実だけれど、それもまた愛おしいとまで感じる。
なんなんだここは?なんだか恋をしているみたいだ。
店員さんの笑顔がまぶしくて、すぐに目をそらしてしまった。
次は恥ずかしがらずに、目を合わせて「ありがとう」と伝えたい。
追記
帰り道、大きな花束を持った男性と道ですれ違った。
いつか、夜のエッフェル塔近くを歩いていた時に見かけた、大きなバラの花束を持った男性を思い出した。
彼らは今、幸せに暮らしているだろうか。