MISIAさんの歌声に感動。
こんにちは。Siroです。
オリンピック開幕しましたね。
正直にいうと、発熱外来をしている医師としては、感染拡大につながるかもしれないイベントは、お願いだからやめてほしいと感じていました。
実際、発熱外来を受診される方々のお話を伺うと、もはや感染に対する警戒心は薄れてきている気がします。
大人数で会食されたり、複数人でお茶をされたり、あちこち移動をされたりして、後日発熱して来院される方が多くいらっしゃいます。
どの方も「まさか自分が発熱するなんて」とおっしゃいますが、飛沫感染するかもしれない行動をとれば、感染するリスクは当然高まります。
そういった行動をされたと聞くたびに、悲しみや怒りが湧かないというと嘘になります。
なんとか気持ちを抑えて平常心を保とうとしますが、次から次へと診ているうちにやはり抑え難いときもあります(そういったときは、一旦防護服を解いて、水を飲んで一息つくようにしています)。
もはや修行のようです。
医療者 という言葉でひとくくりにされていますが、
家に帰ると小さいこどもたちの待っているママやパパであったり、
お腹に赤ちゃんがいるママであったり、その旦那さんであったり、
寝たきりのお母さんやお父さんを介護している息子さんや娘さんであったりします。
故郷に1年以上帰省できていない医療従事者もたくさんいます。
みんな、絶対に家族にうつしたくないのです。もちろん自分も感染したくありません。
ですが、その気持ちに蓋をして、医療行為を行なっています。
話が逸れてしまいました。
そんな気持ちの中、オリンピックの開会式を眺めていても最初の方は心がついていきませんでした。
しかし、MISIAさんの国歌独唱 の場面になったとき、なにかが変わりました。
いろんな悲しみも苦しみもすべて含んだ上で、それでも美しい音色があるということを教えられている気がしました。
MISIAさんならではの音色がとても美しく、
夕焼けから夜に変わり、月と星が輝き出すような情景が目に浮かぶようでした。
率直に感動しました。
いままで聴いてきた "君が代" の中で、一番美しいと感じました。
心を浄化されたような気がしました。
悲しみや怒りを抱えていても、幸せにはならない。
少しでも優しくあたたかい気持ちを大切にしていこう。
と感じた一日でした。
今回は、いつもと違う内容になりましたが、たまにはこういう文章も良いと思ってくださったら嬉しいです。
読んでくださってありがとうございます。
Siro。