どんぐりが落ちておる。
3歳の息子は寝ている時以外とにかく一日中しゃべり続けている。テレビを見たいラムネを食べたいという類の要求を一日中繰り返し、服を着てとこちらが言うと服を着る代わりにグミを食べてもいいかといちいち交渉され、ひとりでトミカで遊んでいるときもトミカを紹介するYouTuberの真似をしてしゃべり続けている。何やらしゃべらなければ損だと考えているらしい。
私自身はいわゆる雑談ができないタイプで、話す目的がなければうまく話をできないので、なぜそんなにも話し続けられるのか、話すネタがなくならないのかと不思議でしょうがないのだが、よくよく考えれば妻も延々と話し続けるタイプなので、多分あちらの血を引いたのだろう。なぜそんなにたくさん話せるのかと妻に聞くと、妻はいかにも不思議そうに、何も考えずにただ話しているだけで、なぜ話せるのかとか考えたこともなかったと答えた。なるほど、どうやっても越えられない壁があるらしい。
さて、その3歳児が最近、「雨が降っておる」とか、「どんぐりが落ちておる」などのように、語尾になぜか「おる」をつけ始めた。何時代の人?どこで覚えたのだろう、と考えていると思い当たることがあった。お笑い好きの妻が繰り返し見ている番組にミサイルマンの岩部(武将様)が出ていて、そういえばこんなしゃべり方をしていたのだ。武将様に影響される3歳児。チョイスがしぶい。
子育てをしていてよく思うのは、子どもは親がこう育てようと思って育つものではなく、子どもが親を見ながら自分で勝手に育っていくものだということ。親のありのままが子どもに表れてくる。うちの場合はそれが武将様だったということで、なるほど、子どもは的確に母親を見ているなと、なんだか笑えてきてしまった。
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