見出し画像

合言葉は「もっと〇〇〇になる」

 日本にはたくさんの名車がありますが、スバルにはレガシィというクルマがありました。名前の通り、今では懐かしさを感じさせるほど、ずいぶん販売開始から時が経ちました。1989年、レガシィは10万km 世界速度記録を樹立しました。以下はホームページからの抜粋です。
―――――『米国アリゾナ州ATC(アリゾナテストセンター)に、100人に及ぶSUBARUとSTIのスタッフが集結。1989年1月2日から19日間連続で10万km走り続ける世界速度記録に挑戦し、平均時速223.345km/hを達成しました。クルマづくりを全て一新して開発したレガシィのデビューにあたって、その性能を世界に実証する挑戦でした。』―――――
 このクルマには開発技術者の熱い情熱が込められたことが伝わってきます。速度記録に挑むということは、クルマを過酷な状態に持ち込むということです。さらに、その状態で10万kmを走り続けるわけですから、その性能の高さと耐久性を証明したのです。機械は無機質なものですが、その開発段階で技術者の魂が込められたものは、どこか単なる機械ではない、人を魅了するエネルギーがあるものです。「クルマづくりを全て一新して開発した」とありましたが、このクルマを開発した技術者たちには、合言葉があったと聞いたことがあります。それは「もっと、クルマになる」です。
 この合言葉には、素敵な言霊があります。モノづくりに限らず、この地球上のすべての事柄に当てはめることができるのです。「全てを一新して」見直すこと、ここから今までとは違う何かが生まれ、光輝くということでしょう。「もっと、○○〇になる」あなたなら、どんな言葉を当てはめますか?今までの失敗を見直し、成功をさらに練り上げ、新しい何かに挑戦し、もっと美しく、もっと輝き、もっと逞しく・・・そして、もっとやさしく。私の合言葉は「もっと、自分になる」です。現代社会の中では、他者からの評価を氣にして、知らず知らずに、自分を演じていたりします。身に着けた仮面や衣装がフィットすると、それを外せなくなり、本来の自分を忘れていくのです。自分らしい生き方ではなく、誰かのための自分を演じる生き方です。本当の自分でいることは難しく、演じていた方が生きやすいかも知れません。でも私は、自分を偽るような生き方はしません。昨日より今日、今日より明日へ「もっと、自分になる」道を歩むことで、自分が生また意味を知り、使命を果たせると思うのです。そして、その先の未来で私は、別の合言葉を唱えているでしょう。「もっと、しあわせになる」

 あなたも素敵な合言葉で、未来を創造してみませんか?


いいなと思ったら応援しよう!