天野エリカ失踪事件
⚠︎ 注意 ⚠︎
『ヤンキー君とメガネちゃん』
『山田くんと7人の魔女』
『カッコウの許嫁』最新222羽目までの内容を含む感想と展開予想を書きます。
※実際には失踪していません。
※単行本派はブラウザバック推奨です。
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——さて、222羽目、みなさんは読んでどう感じたでしょうか。
私は途中までほのぼの回かと思ってました。
どことなく、207羽目の井口悠生くん回に似た始まり方で、凪とエリカの日常を垣間見るような、そんな空気を感じていました。
しかし、ラストは同棲解消が言い渡されるという、衝撃的な結末を迎えました。
エリカや宗一郎から、たびたび同棲解消という言葉が出ていましたが、このタイミングを予想していた人はいなかったのではないでしょうか。
かくいう私もその内の一人で、222羽目の感想は「同棲解消が予想より早かった」ということでした。
今回は、私が考えていた展開予想を、自分なりにまとめて書いてみます。
早速ですが、私は「エリカは夏休みの終わりあたりに海外の学校に転校してしまう」のではないかと思っています。
だいぶ突拍子のない話ですが、こう考えるのにはいくつか理由があるので、それを順に書いていきます。
① 過去作でヒロイン達は失踪している。
いきなりメタ的な話になってしまうのですが、私が「エリカも失踪してしまうのではないか」と考え始める大きなきっかけとなっている要素なので、初めに紹介します。
過去作の『ヤンメガ』と『やまじょ』、両作品ともに、物語の終盤でヒロインが姿を消してしまうのです。
『ヤンメガ』の足立 花は、殿様大学に推薦枠で合格するも、正月を過ぎた頃に姿を消してしまいます。その後、品川と再会するまでには相当の時間が空いてしまいます。
『やまじょ』の白石 うららは、殿様大学を目指している最中、海外の学校へ転校となり姿を消してしまいます。高校の卒業式まで山田と再会することはありませんでした。
吉河先生の過去作の傾向を踏まえると、現在の『カッコウの許嫁』でもヒロインが姿を消してしまう日が来るのではないか。と思ってしまうのです。
② 宗一郎の発言と性格
エリカの海外留学と聞くと、なんだか聞き覚えがありませんか?
ここで、『カッコウの許嫁』の13巻、112羽目(コミックスp.136)を見てみてください。実はすでに宗一郎がエリカの海外留学を示唆しているんです。
ここだけ見ると、「なんだ、宗一郎が言ってるだけじゃん。」って思うのですが、その右の吹き出しにも注目してみてほしいのです。
なんと、凪には天野リゾートでホテル業の勉強をしてほしいとも言っているんです。。。
鋭いみなさんならお気づきだと思いますが、これは明らかに星雲荘編ですよね?
実は星雲荘編以降、凪のホテル業への関心は強調して描写されています。凪とエリカの誕生日会では宗一郎と楽しそう「星雲荘」について語り合い(23巻204羽目)、
修学旅行編では、職業病かのように旅館の値段を概算し(24巻211話目)、
「天の屋京都」では班活動そっちのけで内装や立地のこだわりについて勉強しているのです(214羽目)。
星雲荘でアルバイトをしてからの凪、宗一郎の思惑通りに動いてしまっているように感じませんか?
宗一郎の性格の描写の一つとして、エリカからの評価を覚えていますか?「抵抗する隙のない人」と言われているんです(1巻3羽目)。
最初は、「宗一郎がやると決めたらやる」という強引な手段を指しているのかと思いましたが。今思うと、「どんな手段でも成し遂げる」という意味にも聞こえてくるんです。凪にホテル業の勉強をさせたいという目的を、幸の入学金の貸しを返してもらうという手段で実現させたと考えると、宗一郎は激ヤバ人間なんです。
つまり、宗一郎にとってエリカに海外の経験を積ませることは、何が何でもやらねばならないことであり、そのための手段は選ばない可能性があるのです。。。
③ 幸の高校受験編
『カッコウの許嫁』における受験編といえば、幸です。
幸が目黒川学園に入学するのを決めたのは5巻の35羽目です。そこから、試験当日と合格発表の回である21巻178羽目まで、幸にとっては非常に長い受験編だったと言っても過言ではないわけです。
過去作でも、受験はとても大事に描かれています。
今年の1月も吉河先生は受験生への応援投稿を行なっており、受験は大事な位置付けにあるといえます。
しかし、『カッコウの許嫁』において大学受験編を書く必要のあるキャラクターはもういないと言っても良いと思います。
主人公の海野 凪は、名門の進学校で毎回1.2位を争う頭脳の持ち主、殿様大学の進学もそこまで難しくないと考えられるのです。
瀬川 ひろは、神社の娘であり大学進学するか家業を継ぐのかまだわかりませんが、受験や勉強が最重要でないことはひろの母にも言われている描写があるのです(1巻5羽目)。
遊馬シオンも同様に日本舞踊の家元出身で、進路は分からないのです。
残されたエリカですが、エリカの受験編は今のところ書くことができないと思います。数学では1位をとったことがあるけれど、勉強で天才的な要素を持っているキャラクターではないからです。
過去作で、勉強ができなくて殿様大学に合格したのは『ヤンメガ』の足立 花だけなのですが、彼女は生徒会長だったことが評価され、小論文を書いて「リーダー推薦枠」で合格したのです。
今のエリカに殿大に合格するほどの学力も推薦枠を勝ち取るような功績もないのです。
つまり、今の高3のキャラクターたちの受験編は実質的に書くことが難しいのです。
そして万が一、宗一郎がエリカを良い大学に入れたいと考えている場合、海外に行かせてしまうことが1番なのです。受験を先延ばし、または回避しながら②で触れた、海外経験も同時にこなすことができるからです。。。
どうでしょうか、だんだんエリカがいなくなる日がきそうな気がしてきませんか?
では、なぜ夏休み明けにいなくなるのか
これには大きく2つの理由があります。
①凪の喪失感
凪が1番ショックを受けるタイミングとして、ベストだと思うからです。
夏休み最後に凪とエリカがあった日から、新学期も会える期待をして別れたにも関わらず、二学期が始まってエリカが学校に来ていなかったら、すごく辛くないですか。過去作のように主人公の前からからパッと消えるには最高のタイミングだと思うのです。
②新学年スタートのタイミング
海外では新学年が9月から始まる国があるので、進路としてもかろうじてあり得るタイミングにできるんです。
そして、これらの全てを実現するにはあらかじめ同棲は解消されておかないといけないのです。
そしてその同棲解消はエリカの一学期の成績不振を理由に夏休み初めに行われると思っていたのです。
このような展開予想をしていた私からすると、まさか中間試験前に同棲解消になるとは思わなかったのです。
展開予想の第一歩である同棲解消が本編で描かれたので、このように文章にしてまとめてみしました。
先週の水曜日に読んでから、1週間、隙間時間を見つけては、まとめましたが描き慣れておらず、わかりにくい文章だったと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
今後も吉河先生の作品への感想等を投稿していけたらと考えていますので、よろしくお願いします。
※1 私の示すページ数は、紙版のコミックスのものとなります。電子版、単話版ではサービスによってページ数に差があるためです。