夢か現実かわからない
夢の中でも五感ははっきりしてるし 自分で考えて行動できるからいつも 夢か現実かわからない
知らない会社の飲み会
上司のおじさん1人 その次が女の人 その次が若めの男の人 1番下っ端が私
お刺身 小さいラーメン が出る居酒屋さん
お客さんは満員だった
乾杯
自分のグラスを一番低くして 料理を取り分けて 空いたお皿は片付けて
初めてで 飲み会でのルールなんてほとんどわからないけど 知識を振り絞って 気を使った
一番奥の席の人が戻してしまったらしい
お店の中は 拍手喝采
乾杯
そうか 誰かが戻したら 空気を悪くしないためにあえて盛り上げるのか
学びながら時を過ごした
うちの上司のおじさんも 顔色が悪くなってきた
戻しそうらしい
「大丈夫ですか 御手洗行けますか」
いつ戻してもいいように 周りを片付けながら声を掛けた
「とりあえず行ってくる」
ふらつきながらトイレへ向かった
「私 初めてでよく分からないんですけど こんなにみんな戻すほど はしゃいじゃうもんなんですか」
上司の女の人に聞いた
「もともと体調が悪かったみたい 風邪を引いていたらしいし」
体調が悪いのに遊びに来たの? こんな感染症の流行で大変なのに?
満員の居酒屋さんとふらつく上司を見ながら 馬鹿馬鹿しくなった
目が覚めた
夢か
そうよな だって 上司の顔知らないし
学校に行かなきゃ
教室に入って 席に座った
前の男の子が 振り返って 私を見て笑った
後ろの男の子も それを見て笑った
ああ 今 馬鹿にされてるんだ
懐かしい いじめられてた頃の感覚が蘇る
「そうやって 馬鹿にしたように笑うのやめて」
勇気をだして言った
「嫌なん?」
笑いながら答えられた
「嫌 1人じゃできないくせに すごく悲しいし 最低やと思ってるよ」
そう言い切って教室を出た
後ろで わざと聞こえる声で悪口を言われているのが分かる
目が覚めた
夢か
でも あのとき言い返せなかったけど 今回は はっきり 嫌だと伝えられた
きっと ずっと悔やんでたんだろうな
まだ心がモヤモヤする 傷ついた過去がフラッシュバックする
少し自転車に乗ってお散歩でもしよう
外の空気は綺麗だった
信号を渡ると 私のおばあちゃんとすれ違った
「おばあちゃん!!!」
「おお れあん ここで何してるの?」
「そっちこそ!!!私はちょっと自転車でお散歩してた」
「おばあちゃんは 病院の帰りやねん 良かったら今からちょっと出かける?」
特に用事もなかったから おばあちゃんと少し寄り道する事にした
自転車を止め 少し 細い道を歩く
「この奥に 可愛い雑貨屋さんがあるねん」
おばあちゃんは嬉しそうに話した
昔 よく おばあちゃんを無理矢理 雑貨屋さんに連れてお買い物したな
きっとあの頃楽しそうにしていたから 可愛い雑貨屋さんを探してくれたんだな
そんなことを考えながら歩いた
小さなエレベーターに着いた
横向きに 外を移動するエレベーターらしい
2人で乗り込んだ
ロープウェイに似ていて 景色も綺麗だった
でもその日は風が強くて 揺れが物凄く怖かった
到着の直前で 目が覚めた
夢か
今日は夢が多いな
手に 可愛い宇宙のシールを持っていた
あれ 夢だと思ってたけど 本当に雑貨屋さんに行ってたりして
なんておかしなことを考えながら 1枚シールを剥がした
地球のシール
結構リアルやな でも可愛い どこに貼ろうかな
ワクワクした
まあ今は使わないし 台紙に戻しておこう
シールを台紙に戻そうとした瞬間 異変に気づいた
台紙の地球の大きさと 手に持っているシールの地球の大きさが違う
あれ もしかして 地球が大きくなった !?
窓に目を写したら 底には 見たことない大自然が広がっていた
目が覚めた
夢か
もう嫌だ 夢をリープするのが辛い
涙が溢れた
お母さん 助けて
泣きながら叫ぶと お母さんが走って私の元へ駆けつけてくれた
「れあん!しっかり起きて!大丈夫? ちゃんと起こそうか?」
寝ぼけながら私は頷いた
目が覚めた
夢か
きっとお母さんが起こしてくれたんだな
今こうやって 夢を綴っているのも 夢だったりして
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