命の選択
夢日記
グロテスクな内容のため閲覧注意
鳥を殺した
そう罪を着せられ 大人に責められた
動物を愛する私がそんなことするはず無いのに
彼女らからしたら ただの遊びなんだろう
でっち上げた事実で人を苦しめる遊び
私は戦う覚悟をした
裁判で勝つために 真実を証明するために
いくら証拠が盗られようとも 味方に欺かれようとも 1人で戦った
本を端から端まで読み 情報を溢れるほど集めた
あった
彼女らの弱み
この証拠さえあれば裁判で勝てる 制裁することが出来ると確信した
その時だった
彼女らは負けることを察したのだろう
聞き覚えのある声と 悲鳴が聞こえた
母だ
母が拘束されている
笑顔の集団に囲まれ 蹴ったり殴ったり
あいつらには まだ ''遊び''なんだ
人を掻き分け ボロボロの母を連れて走った
彼女らは叫んだ
''いいのか'' と
電車の音が響く線路の前に 小さな女の子を差し出した
脅し
焦った私に 知らない子を庇うほどの余裕は無かった
無視して走る
背後に嫌な音が響いた
笑い声と鈍い音
聞いた事の無いほどの衝撃音と破壊
恐怖で埋め尽くされる脳内
呆然と立ち尽くすしか無かった
母がいない
さっきまで横にいたはずなのに
気を取られている間に連れ去られたのか
もう何をされるかわからない
必死に当たりを探した
小さな木の家
ここだ
第六感が指した場所へ向かう
あいつが 狂気で満ち溢れた笑顔で待っていた
感じたことの無いほどの胸の痛み 焦り
あいつは なんの躊躇もなくその場に火をつけた
何かがおかしい
扉が目に入った
急いで開けると 私の家族が寝かされていた
父 母 2人の弟
声をかけても起きる様子はない
恐らく睡眠薬かなんかだろう
全力で引きずり出そうとした
手前にいた父から
あいつが笑う
''間に合うの?後ちょっとで燃えてしまうよ''
だめだ 確実に間に合わない
全員は助けられない
お父さん お母さん ごめん
でもきっとこうするのを望んでいるから
弟2人を抱えて 火の海から逃げ出した
家を出る直前 小さな声が聞こえた
'' いいよ 2人を頼んだよ''
お父さんとお母さんの 祈りの声
振り返ることも出来なかった
逃げ出してすぐ 家は炎で包まれた
あいつがまた 余裕そうな顔でこちらを見る
右手には銃
本気で殺す気なんだ
怒りや悔しさで溢れる気持ちを押し殺して言う
''弟2人だけは助けてください''
自分の死を覚悟した
2人が助かるのならば と
目を瞑り銃声が響く
そこで目が覚めた
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