”他人の言葉は全てが嘘”という話
優しくない人ほどあいつが優しくないなどと矛盾を言っている。
ブス・ブサイクな人ほど他人に見た目に文句を言っている。
そんな状況に出くわした事がある人いませんか?自分はしょっちゅうです。
だからなぜそのような矛盾した人ばかりなのか考えました。
昔、職場で「親切じゃない」と先輩に指摘されたことがあります。
その概要としては、うちの部署に社内のカレンダーを見に来た社員さんに対して、様子をうかがって声をかけてあげなかったからというものでした。当時、自分は一年目でしかも始めて二ヶ月ほど。カレンダーから社内の動向の推察なんてまだ出来ませんでしたし、というかそもそもカレンダーなんて見れば分かるもので、その社員も自分に声をかけてきたわけではないので、助けが必要だったなんてという感じでした。むしろその社員が自分に聞いてきたとしてもお教えできることなんてないだろうくらいの気持ちでした。(今思えば自分の気の回しが足りなかったことも理解できますが)
その後、別の案件で、自分が会議資料の一枚をなくしてしまった(そもそもそれが今回の会議に関係する内容の一枚だと認識すらしていなかった。)ことがありまして、それに気づかずに会議前にその先輩とお喋りしていた際、部分的に話が噛み合わず「資料読んでないの?」と指摘されてしまい、それに関しては単純に自分のミスなのですが、その後その資料を見せてくれるということもなく、内容を教えてくれることもなく、この方の言う親切とはどういう基準なのだろう…と疑問が浮かびました。
この二つ、ただ困っている人と自己責任の人という違いがあれば、後者には親切という言葉を使うに値しないのでしょうか?親切を語る人はいつ何時も親切を通すべきだと思うのは極端なのでしょうか?
結論、その時親切にしてもらえなかったのは単にその人が自分を気にくわない存在だと思っていたから見せる気にならなかっただけだと思いますが、それならそれで結局仕事といっても好き嫌いで動くんだなという人間に対する残念な気持ちと、親切という言葉に対してより一層責任感のなさというか矛盾感というかが際立ってしまって、かえって浅はかに見えてくるですがこの気持ち理解してくれる人はいるのか…
まあニューマンエラーなんて言葉もありますし、人間は分かっていてもそう上手くいかず、そんな複雑なところが愛らしい生き物なのかもしれません。
ただもし、仏のような心でいつ何時も親切であれる人がいたとしたら、その人には”親切”(MBTIでいうならFe)が生まれながらにある標準装備なのではないか(もしくは自我を持つ時期の中で限りなく幼い期間からあるもの)と考えているのです。それをその人のパーソナリティともいえるかもしれませんが。標準装備とはつまり無意識でも発動する当たり前のものであるということです。
実際、周囲に一人は仏のように穏やかで優しくて親切な人っていますよね。自分の周りにも何人かいますが、その人たちは優しさなどについて語ってはこないような気がします。(あえて談義をする場面なら別。)「どの人が優しい・優しくない」とかって台詞も聞いたことがないです。きっと上記の場面でも指摘より先にどうにか助けることを考え出すのではないかと思います。これが標準装備です。MBTIであれば「Fe」主機能のESFJかENFJにあたりますね。そうすることが自然で、無意識で、当たり前で、そういう人たちって親切にしようってあえて日頃から意識の中で選択して行動していないじゃないですか?改めて考えれば意識は出来ますが日常ではオートマティックに発揮されていますから。
だからこそ他人が良くない印象で使う言葉は、その人が(時には多少無理をして)一生懸命意識して大切にしようとしていることや、逆に自分自身出来ていない足りないコンプレックス、が現れていることがほとんどであり、オートマティックじゃないことを語るから、その人の中でも矛盾が生じてしまうという仕組みなのだと思います。
・他人が可愛いか可愛くないかばかり話す人は、自分の可愛さが気になるもしくは本当は大して可愛くない自分に気づかないようにしている。
・「あいつおもんない」という人は、意識して自分が面白い人に見えるように頑張っている、もしくは面白さでしか評価されない環境にいた(家族や友人関係)、おどけることでしか友人を作れなかった(それでしか作った経験がない)
というような感じですね。
その先輩は、周りの細かいことをよく見ていて論理思考が強い方なので、Te系の方だったのでしょう。そう考えればFeを本当はそんなに得意じゃないのに一生懸命使おうとしていたと考えたら…これもまた人間の愛らしさ加茂しれませんね。
人に多少の矛盾(ミス)があることを”他人の言葉は全てが嘘”と言ってしまうと、これは確かに極端ですが、オートマティックなものは行動で見せることが出来てあえて語る必要はないので、相手が一生懸命語れば語るほどそれが逆にその人の弱点になっているというのはあながち間違いではないと思いますね。
これって最終的に相手に対してどう話せば伝わるか、何を誘引材料(対価)にすれば要求を飲んでもらえるか、どこの不安感を煽れば聞いてくれるか、などの有益なコミュニケーションにつながってくるのですごく有益ですよね。相手が多くを語るほど素材が増えますから。人間関係は常に外交です。
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