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マダミスGMの報酬について
noteに出すか悩みつつも出せなかった話題を今更ながらまとめてみます。
何故ならば、今、パンダボックスとして一緒にGMをしてくれる人を募集したいからです。
募集要項は後ほど記させていただきます。
そも、ここでいうマダミスGMの報酬って何さ?という話ですが、
日本国内における店舗(対面・オフライン)公演型マーダーミステリーのゲームマスター(GM)に対して支払われる報酬の話です。
すばらしいGMの一日
彼らGMは素晴らしく特別な技術を持っています。
公演日当日、GMは公演時間の1時間前に会場を開けて、清掃を行い公演の準備を整えます。
開場時間になればお客さまを迎え入れ、接客応対をしつつ、いざ公演開始です。
音響(場合によっては照明)などもひとりで対応し、物語の進行役を担い、場合によってはNPCとして演技での盛り上げも行うでしょう。
(そのためGMがわざわざ衣装に着替える場合もあります。)
そして、物語が終わればしっかりと解説を行い、物販や次回作の告知を行いつつ、感想戦の場を用意をします。
ひとしきり感想戦が終われば、お客さまを見送り、片付けを行います。
次の公演があれば、その準備か引き継ぎを行い、あとに公演がなければ会場の清掃を行い、点検をしてから撤収します。
基本、これらの業務をひとりの責任で担わなくてはならないのです。
一つでもミスがあれば、GMの責任にされてしまいます。
そして不思議なことに、遊んだ作品が面白くなかったり、何か納得できない部分があった場合でもGMが問い詰められることがあります。とても謎です。
ですがGMは誰よりも責任を持って、ひとつの物語を真摯に届けてくれます。
GMによって体験価値が変わるというのは決して過言ではないのです。
そんなスペシャリストな彼らは一体いくらもらっているのでしょうか?
GMっていくら稼げるの?
店舗によって異なりますが、大きく分けて2種類の形式で計算されます。
(あまりにも相違がある場合はリサーチの元、訂正をさせていただきます)
◯ケースA「1ステージ制」
相場は1公演(1ステ):5,000〜12,000円。
マーダーミステリーは作品によって、難易度や公演時間が変わってきます。
短くても2時間。長いものだと8時間はあります。
その作品に応じた金額が1公演ごとに支払われます。
時間によって価格が決まるのですが、公演内でのやることの多さ(難易度)などでも変わってきます。
◯ケースB「時給制」
相場は1時間:1,200〜2,000円。
GMの練度や覚えている作品数によって変化します。
1公演の時間ではなく前後の公演の準備時間も時給に加わります。
5時間の作品であれば+1〜2時間加えた時間が時給になります。
あくまで白岩が知っている公演型GMの話であり、他ではもっと安い場合があります。
しかし、国内GMは相場以上もらっている話を聞きません。
※作者GMを除きます。GM料に加えて作品ギャランティもあるため。
現状における問題点
あんなにも責任を必要とするスペシャリストな業務なはずなのにGM報酬は安めにつけられがちです。
できるならば彼らの報酬相場を上げたい。
ですが残念なことにこれ以上、上げられない理由があります。
マダミス公演における一人あたりの参加費は4,000〜5,000円です。
大体6〜8人が一般的でしょう。
つまり、1公演の稼ぎは24,000〜40,000円。
そこから作品ギャランティと店舗費(+諸経費)が引かれます。
残ったものがGM報酬なのですが、大体6,000〜16,000円あたり。
報酬相場を上げるにしても、限度がある状況です。
(作品ギャランティの話は機会があればまた今度。)
じゃあ、なんでGMをするの?
ひとつはやりがいです。楽しいからなのでしょう。
マダミスというのは、お客さまと共にその時間を一緒に楽しむことのできる高度なシナリオ型コミュニケーションゲームです。
その物語を一緒に作り上げていく快感は、唯一無二のやりがいになります。故にそれだけでは満たされない感情から承認欲求に走る人もいるのでしょう。
それくらいに過酷な条件の中、GMを担う彼らは日々を楽しみ苦しみながら多くの人に物語を届けてくれています。
パンダボックスの目指すところ
私個人としてはそれでもGMをしてくださる方には幸せになってほしい。
そう考えております。
一作者のできることとして、多くはありません。
できる限りの値段設定を行い満足のいくGMの報酬をお支払いの上で、
面白い物語を作り、一緒に広げていく楽しさしか提供できません。
それでも一緒にGMしませんか?
現状のGMの大変さをさらした上で一緒に白岩の作った物語のGMしてくださる方を募集しております。
とはいえ、私も個人事業の範囲で行っている活動のため対個人事業主との関係になります。
年齢は20歳以上。
性別は問いません。
コミュニケーションが円滑にとれ、責任感を必要としています。
またGMとしての技術審査があります。
担当していただく作品は
物語回想マーダーミステリー「シュレーディンガーの密室」
物語回想マーダーミステリー「パンドラの箱の再開」
物語周回マーダーミステリー「クドリャフカの籤引」
その他、パンダボックス新作
となります。
基本1公演の1ステージ制のお支払いで、1ステージ10,000-14,000円です。
白岩付き添いの場合は10,000円ほど。
※委託先店舗の出向の場合は店舗先条件に準じます。(要相談)
※単独依頼の場合は状況に応じて増加します。
勤務先は東京都内ですが、地方出張をお願いする場合があります。
(大阪/京都/香川など)
そして大切なこととして、
副業としてGM業を行うことを良しとしていますが、GM業を行うことで少しでもご自身の本業の妨げになるようであればお断りをしております。
それくらいに大変なお仕事でもあります。
どうか良い形で一緒に物語づくりをしてくださる方を募集しております。
ご希望の方はこちらにてご連絡ください。
パンダボックスサイトでのお問い合わせ
https://pandabox.jp/#contact
X(ツイッター)DMでのお問い合わせ
https://x.com/lastboss_bot
蛇足的な小さな願い
今回はGMの報酬額の話をしているため、余計な感情も入ってしまいますが、GMという職業は素晴らしいものだと少しでも理解していただきたい気持ちがあります。
彼らは誰よりも特別な仕事をしています。
ですのでマーダーミステリーを遊ぶときは、少しでも良いので優しい気持ちで彼らと接してほしいと切に願っています。
物語を作る大切な仲間として、一緒に時間を楽しんでいただけると嬉しいです。
特に作品の不満はGMにぶつけず、全て作者にぶつけましょう。
(できましたら優しい言葉でお願いします。)
(不思議なことに作者GMの場合、当の本人も作者だということを忘れている場合があるので、その際もお手柔らかにお願いします。)