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「外部に自分の空間を持つ」という発想

僕はぼんやりと物思いにふける時間が好き。

自分に酔いしれているとかそういうのではなく、頭の中がリラックスな状態になっていくような、なんとも言えない感じが好きなんですよね。

そんな物思いにふける時間は、場所はどこでもいいのかといえばそうではない。

家では家族の声が聞こえたりと、いまいち現実逃避ができない感があるので、人の少ない行きつけのカフェでぼんやりすることが多い。

そして先日、ちょっと考え方が変わるようなことがあった。

その日もぼんやりしたいなと思い、いつものカフェへ行き、外が見えるお気に入りのカウンター席へ。

さっそくコーヒーを飲みながらぼんやりと外を眺め物思いにふけていたとき、こんな考えがよぎった。

「広い家に引っ越して、家の中に誰にも邪魔されないぼんやりできる空間がほしいなぁ」と。

今の賃貸の家は、自分専用の部屋はあるんですが、リビングに近いせいもあり、子供の声などの生活音が聞こえるので、ぼんやりと物思いにはふけにくい。

だからこそ、広い家で子供の声も届かない、静かな自分専用の空間なんてあったら最高と考えがよぎったんですよね。

でも、カフェでそのこと考えた瞬間、妙な違和感を覚えた。

「ん?今ぼんやりと物思いにふけることができているなら、家でぼんやりする場所は必要か?」と。

ぼんやりするのが好きとはいえ、そんな時間は一週間に30分もあれば十分で毎日なんて必要ない。

つまり、一週間に30分ぼんやりできる場所さえあれば、それが自分家だろうが、カフェであろうが関係なく、僕が望んでいることは満たすことができるということに気がついた。

ぼんやりしたいなら広い家で自分専用の空間がなくても、カフェに行けば事足りる。

自分の理想の生活空間は家で作るものと勝手に思い込んでいたが、考え方を変えれば、いくらでも家以外に自分の空間を作ることが可能だった。

かっこいい言い方をすれば、その時々の自分の状況にあった「別荘」をいくらでも持つことができることを知ったんですよね。

カフェに行くことで、物思いにふけることができる空間というものは自分には存在する。

僕には自宅以外に第二の空間がある。

しかも、この第二の空間は自分で掃除する必要はないし、室内の温度も一年中快適で、飲み物も豊富だし、飲み終わった後はカップを洗う必要もない。

こんな素敵なぼんやりできる空間は自宅以上。

僕は広い家に引っ越さなくても、知らない間に自宅以上の最高な空間を手に入れていた。

そう考えると、いくらでも自分の空間は広がる。

例えば、最近僕は「畑」が欲しくてたまらない。

僕は田舎育ちで子供の頃から土いじりが好きだったので、いつか自分の畑をもって大好物のさつまいもなどの野菜を植えて、収穫したいと最近よく思っている。

現状、賃貸のマンションに住んでいる僕には畑なんてありませんし、ベランダは南向きではなく日当たりもそれほどよくはないので、野菜を育てる環境ではない。

それならカフェと同じように、自宅に畑がなくても別の場所に自分の畑を持つことも可能なんじゃないか?と思い、ネットで畑をレンタルできないか検索をしてみたらあった。「レンタル畑」というものが。

お金を払うと1年間自分の畑として利用できるらしい。

ちょっとレンタル畑の場所が、車がない僕には行きにくい場所なので、借りられそうにはありませんので断念はしましたが⋯。

それでも外部に畑を持つという考えは良さそう。

それなら近所で使っていなさそうな、ちょっとした畑スペースがあるようなら、無料で借りられるか家主と交渉する手もありなんじゃないかと。

今度散歩している最中に、畑としてよさそうな場所があったら交渉してみようかなと。

無料で借してもらう代わりに野菜の収穫が出来たら、お裾分けする契約なら喜んで貸してくれる人もいると思うので。

こうなるといくらでも自宅以外に、自分の望みを叶えるための空間を持つことができる。

広いベランダで夕涼みをしながらくつろぎたいと思っているなら、近くの公園のベンチでも夕方なら人もいなく代用可能。

邪魔されずに勉強したい空間が欲しいと思っているなら、カフェや図書館でも代用可能。

考え方一つで、自分の理想の空間はいくらでも広がっていく。

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