モリタゼミ#2-9「シチズンサイエンス④」
今日のゼミは前回のゼミで読むところを分担した本『市民科学のすすめ』の内容の共有から始まり、、
途中から哲学だった。
前に先生に教えてもらったシチズンサイエンスと市民科学の違い。自由研究と市民運動っていう認識だったけど、今回読んだ本では区別の仕方が違ったから大混乱。
みんなで
シチズンサイエンスと市民科学の違いって何?
アクションリサーチとは何が違う?
結局シチズンサイエンスってなに?
これまでにないくらいぐるぐる混乱した。
他のチームのミーティングに行ってる先生にヘルプを求めたら、こうなるだろうなと思ってましたって言われてびっくり🫨めっちゃ見透かされてる笑
でも先生も同じところで悩んだことがあると聞いて、一応同じ道辿ってることに安心(?)
先生の答えは「家族的類似」。
全く同じとは言えなくても、
○○のこういう部分は当てはまるよね!
△△のこの要素もこれだと言っていいよね!って感じで
ガチガチに決めて条件にとらわれるのではなく、
やんわり、ふわっとでいいんだよって考え方。
特にシチズンサイエンスは日本であまり広まっていないのが現状だから、これはシチズンサイエンスとは言えない!と省いていくのではなく、この要素がシチズンサイエンスと言えるよ〜!って広く広くしていくことが大切。「参加型リサーチ」っていう大きい枠で考える!
その後いくつかシチズンサイエンスに関する話を聞いた。
まず、シチズンサイエンスの「シチズン」という言い方はどうなのか。日本では市民という言葉に特別差別的な意味を感じることはないけど、アメリカではあまりよろしくない。市民権を持たないまま住んでいる人がいる国だと、そういう人たちはシチズンサイエンスのシチズンに含まれてないみたいな不本意な感じになる。
次に料理研究家から大学の教員になった人の話。
はじめに個人的にやっていた研究はシチズンサイエンスに含まれるが、大学という研究機関に所属した時点でシチズンサイエンスではなくなる。
しかし研究機関に所属している職業科学者でも、専門とする分野以外については素人であるため、専門ではない研究に参加すると、これはシチズンサイエンスになる。
これは理解できる。
難しいのは、学生はどういう扱いになるか。
研究機関に在籍しているが、研究することでお金をもらっているわけではない。なんなら逆にお金を払って学んでいる立場。職業ではないよね。
これもちゃんと考え始めるとこんがらがるので、気にしないことにする!
最後にもう1つ。
ヨーロッパはすぐルールを作る文化があるという話。
EUはたくさんの国の集まり。数が多いから、基準を作らないと収集がつかなくなる。
その文化の色が濃い結果、SDGsとか、スキーのルール改変とかもヨーロッパが中心になっているらしい。自分たちの意見をしっかり主張して、世界で投票になったら国の数が多いEUが大量の票で掻っ攫っていく。(言い方よくないけど)よくできてるなと感心してしまった笑
シチズンサイエンスに関してもそう。
↑これが39の言語に訳されてECSAのサイトに載っている。日本語版もあった。
なんか、自分たちが作った原則はこれだ!全世界に広めてやるぞ!っていう強い意志を感じる。見習わなきゃ!
ここでヨーロッパに圧倒されてないでちゃんと意見を主張し、いろいろな考え方を組み合わせていけるのが理想。そうすれば世界がいい方向に発展していくはず、。
とりあえず自分たちのシチズンサイエンスの定義は、
「(参加者が)報酬を求めずにデータを集める参加型リサーチ」に落ち着いた。
今日の話し合いは「これってなんだっけ?」とか「この情報どこかになかったっけ?」っていう疑問が上がったときに、誰かしらが「この記事に書いてあったよ!」とか「この本の第○章にあったはず!探してみる!」とか、結構いい雰囲気で進んでた気がする。
みんなが積極的に情報を収集しようとしてるからこそ、こういう形で話が進んでいくんだよなと楽しくなった!
授業終わりに、企画書、パワーポイントを作るための筋書きを作った。来週までにそれぞれ作ってきて、固めて、7月に取材しに行く!
ついに形にし始める時期に入ってきた✨🔥