プロマジシャンとして独立する時に求められる５つのスキルとは？（一部はマジシャンに限らず必要なこと）
このマガジンを始めた理由はこちら（初回記事） ↓
前回の記事では『ある女性が亡くなって感じたこと。プロのブッキングの仕事とは？マジシャンなら誰でも良い仕事と、そうでない仕事。』というテーマで書きました ↓
↓ ↓ 以下本文 ↓ ↓
今回は、プロマジシャンに求められるスキルに関して考えてみます。
若いうちは
マジックが上手ければそれだけでプロマジシャンとして生きていける
と思っている方がビックリするほど多いので、極めて当たり前のことも含めて基本的なことを書いてみることにしました＾＾
１：「マジック＝つまり不思議な現象」を起こすスキル
これは当たり前ですが、マジックを成功させるスキルは最低限身につけておかなければならないスキルです。
完全にお笑いに徹するのであれば、不思議さがほとんど無いキャラクターもありかもしれませんが、不思議な要素がゼロになると、もはやマジシャンである必要はありませんのでコメディアンに転身した方が良いかもしれません。
マジシャンを名乗るのであれば、どこかに不思議な要素が必要になります。
２：マジックを通して観客を楽しませるスキル
１と同じじゃないの？と思った方は要注意です。若い方に限らず、不思議なことを起こせば、必然的にお客様は喜ぶに違いないと思っている方がいますが、それは違います。
マジックの場合、不思議な現象が起こるとたいてい拍手がおこります。それは不思議なことが起こったことをアピールするマジシャンに対する一種の礼儀であり、現象はスゴかったけどつまらない場合にも、拍手はたいてい起こるものです。
「すごい現象」を利用してどう観客を楽しませるかをしっかりと考え、構成しなければなりません。
「楽しませる」と書くと「ぼくはお笑いマジシャンを目指しているわけじゃない」という答えが返ってきそうですが、ゲラゲラ笑わせるということではなく、相手の脳を楽しませると言うことです。脳は知的な満足感でも喜びますし、神秘的な演出でも喜びます。最終的に相手が思わず笑顔になれば成功です。
３：セルフブランディング能力
フリーランスのマジシャンとして独立する場合、上二つの最低限のスキルを身につけるだけではやっていけません。
数多くいるマジシャンの中から自分が選ばれるべき理由を伝える必要があります。
上二つのスキルは、他のマジシャンも持っていて当たり前だからです。その上で、お客様があなたを選ぶような何かを見つけ、伝える必要があります。
活動を続けるうちに少しずつ進化していくものですので、一生続けていくものです。
最初から差別化できる人はほとんどいませんが、せめて「どこを目指しているのか」くらいは明確にしておく必要があります。
４：プロモーション能力
差別化ができても、それをちゃんと発信して認知してもらわないと、誰からも仕事は来ません。
ホームページをつくる、ブログをつくる、SNSを通じて情報を発信する、リアルな友人たちにマジシャンとして独立したことを伝え、さらに広がるようにPRする。
その他あらゆる手段を用いて、あなたの存在を知ってもらう必要があります。
もちろん、あえて広く認知させない／露出を減らすことで価値が出てくるような存在の仕方もあります。「知る人ぞ知る存在」というやつです。その場合も、結局「知る人ぞ知る存在」であることをオンラインではなくオフラインの世界で口伝てに広げていくことが必要になります。
５：問い合わせに対する応対・交渉能力
さて、あなたが発信した情報に触れた誰かからついに仕事の問い合わせがきたとします。そこでしっかりとした対応をしないとせっかくの仕事が決定に至らないことも多々あります。
まずはビジネスを行う上での最低限のマナーが必要なのです。
フリーのマジシャンだから一般常識にとらわれない活動をしたい！ロックミュージシャンのように自由奔放に生きるんだ！という若手の方も多いのが現実なのですが、マジシャンがお金をもらう相手は一般企業の方、つまりしっかりとした社会人がほとんどです。それなりの対応をしないと、相手にされません。若いうちはとくに返事が遅いと仕事が来なくなります。返事が遅くても成り立つのは、「あなたでなければ意味がない」という存在になってからなのです。そうなっても、返事は早いに越したことはありませんが。
また、独立して誰もが最初に苦労するのが価格の設定と交渉。徐々に感覚を磨いていくうちに、企業の予算感、他のマジシャンの相場などがわかってきます。
上記の５つのスキルは独立してすぐの頃から絶対に必要になってくるものです。１、２を自分の業界のスキルに置き換えて読めばマジシャンに限らずどんな仕事にも当てはまるのではないかと思います。
もちろん、これらはあくまでも最低限のスキルであり、他にも身につけた方が良いスキルはいくらでもあります。
自分自身、如何に自分に足りないものがあるのかを思い知らされて日々猛省と勉強の繰り返しです。
さて、長くならないようにこのへんでおしまいにしようと思います！
最後までお読みいただきありがとうございました＾＾
次回は、次回は多くの若手マジシャンが最初に悩む「飲食店へのレギュラー出演のための売り込み」に関して書いてみたいと思います✋✨
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました✋✨
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漫画家の妻と娘と東京ゆるゆる生活 ／ VIP顧客を中心とした非公開な場での魔法が主な仕事／ その他、魔法科学者として『人の心』と『場の空気』について研究 、最近西洋占星術も取り入れる／ NPO法人スーパーダディ協会理事 ／ 幻冬舎『ひらがなカードマジック』
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