ただの愚痴。for夫

母なる大地

ってよく言うよね。

父なる空

ってあんま聞かない。

大地であるガイアが母で、天空であるウラヌスが父で、子どもたちがまた神となったわけじゃないですか。
古来より、人の生きる土台となり命を育む大地は母と同一視されていたんだね。母が胎から命を産み出し、子に食べ物を与え育んでいくから。

日本の八百万の神々は、太陽だったり月だったりはするけれど、そういえば大地そのものや空そのものが神ってイメージは無いなぁ。それらを司る神はいれど、そのものである神っていなくない？
混沌が天と地に分かれて、それから神々が現れるから、そもそも最初から天地はあるものとしてあるよねって。

でも、私の大好きな『大地讃頌』みたいに、大地を母なるものとして敬う考え方は日本でもしっかり根付いてる。と思う。

それはとてもすてきな事だと思うのだけど、だから母という役割への期待や押し付けが大きくなりすぎるのかな…とも最近思う。
確かに母は偉大だよ。母がいなければ、新しい命は産まれない。どころか自分も産まれてない。
だけど父の存在も必要なわけで。父なる空無しには、生命は健やかに育まれないだろうもん。

個人的な所感なのですが。

母なる大地は父なる空に寄りかかられて押しつぶされそうです。

責任放棄して任せてくれるのはまだ良いの。
責任を放棄したくせに都合の良いときだけ口を出してくるのをやめてくれ。
自分の機嫌によって求めることを変えるのをやめてくれ。
子どもたちに手を焼いている時に簡単な用事で呼びつけるのをやめてくれ。
責任放棄は良いって言ったけど自分の責任を押し付けるのはやめてくれ。

女が大地となって命を育むのが役割なのだとしたら、
男の役割は空となって大地ごと包むことではなかろうか。
自分の母と父の造った世界から離れて、
新しい世界を造ることではなかろうか。

子どもたちと一緒に新しい大地で育まれようとするのはやめてくれ…