UVERworld "THE LIVE" ~誠果生誕祭~ 夜公演 ライブレポート
前回 https://note.com/white_liverepo/n/n959a56172e04 の続き
日も暮れてきて薄暗くなった頃、Zepp HanedaでUVERworldは本日2度目のライブを敢行しようとしていた
あまりに先程のライブが強烈だったが故に、これからの2時間にも期待が膨らむ
18:59:30
1秒毎より早い手拍子がCREWの興奮度を物語っている
それに応えるかのように、昼公演同様ドラムの真太郎と本日の主役であるサックスの誠果によるスペシャルセッションでライブはスタート
追撃のドラムソロが終わると理性によるストッパーを真っ二つにぶった切るような鋭いサウンドから本能を無理矢理引きずり出してくるギターのフレーズ
そこにミスマッチなくらいオシャレなピアノの旋律が合わさったイントロに合わせてゆっくりTAKUYA∞が登場しCREWへ咆哮
「っしゃァァァァァ‼︎こちとらテンションブッ壊れてんだよォォォォォ‼︎おい‼︎こんな中で一番ブチアガれるやつはどいつなんだよ⁉︎かかってこォォォォォい‼︎‼︎」
いや本当に頭のネジ一本だけ残して全部飛んでいったのか?と思うほどの急発進
お昼にあれだけのライブをしておいてこのKINJITOを1曲目にブチ込んでくる辺り本当にメンバーにもCREWにも容赦ない
曲中「サックス‼︎」の合図でサックスソロパートも登場するのもあって、夜公演のみ参戦のCREWも既にテンションがバグったような全力疾走のスタートとなった
が、その全力疾走を更に加速させるようなイントロが聴こえてくる
先程のKINJITOと両A面シングルで収録されたBABY BORN & GOだ
「こちとら昼もライブやってリミッターブッ壊れてんだよ‼︎」
そう告げるTAKUYA∞もこの流れもブッ壊れだ
メンバーが思ってる数百倍はこの2曲が連続で来ることでCREWのリミッターもブッ壊れる
昼に負けない程の熱気でもうクライマックスかのようだ
声が出せなくともレスポンスは身振り手振りで代用、昼と同様規制されてようが存分にライブを堪能している
「声が出せないライブなんかもう慣れっこだよ!俺たちにしかできないような!最高のライブをしようぜ!」
「どんどん行くぞおらぁ‼︎せっかくのライブハウス、ガッツリアゲて行こうぜ‼︎」
stay on、PLOTと休む間もなく攻めのライブが続く
PLOTは元々クラップでの一体感が凄まじいが
今日は特に力強いクラップが多く、まだまだ灼熱のライブハウスの温度は上昇していく
「お昼・・・夜に余力を残さないような・・・めちゃくちゃやばいライブをカマして来ました。夜もそれに負けないようなライブにするつもり。少し、少しずつ俺たちの理想としてる世界が戻ってきてる・・・ような雰囲気はあるけど、まぁ焦ることはねぇよ!もう間もなくだから!いろんなやり方があるのも、もちろん理解してるけど、俺は、俺たちは正しく胸張ってやろうぜ、正しさこそがUVERwordだと思ってるから、今は溜めて溜めて、一気に爆発させようぜ。その時は今まで見たことない、体感したことない熱や一体感があるはずだからさ、俺楽しみでしょうがないよ! 誰が何と言おうと、俺たちは俺たちの正しさを信じてここまでやってきたんだからさ‼ どこのどいつがぁぁぁぁ‼ どこのどいつがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼ 俺たちの未来に絶望したって俺たちが俺たちの未来に絶望を感じることはねぇ‼それが‼️在るべき‼️形‼️」
熱いMCから始まり最初のサビ終わりでテープが発射された在るべき形
特に困難な道のりを乗り越えてきた誠果がチョイスするからこそいつも以上に説得力があった
だが、TAKUYA∞の声は想像以上に疲弊していた
いつ歌えなくなってもおかしくない程歌声に影響が出ていた
それでもなんとか曲の最後まで歌い切ると、MCを託して一旦ステージを後にした
真太郎「直接『おめでとう!』って言いたい気持ちは重々承知しておりますが、拍手でも十分その気持ちは届いてますので、ねぇ?誠果さん」
誠果「ありがとうございます‼︎昼もやばかったけど夜のセットリストもどう?中々にやばいっしょ?wさっきまでの曲みんな全部知ってた?」
もちろんと手を上げるCREW達
真太郎「お昼も凄くて……まだその熱気が残った状態から始まった訳ですが………のぶちん……それ暑くないの?wなんかエ○ィー・○ーフィーみたいw」
信人「誰も分からんやろw 暑いけど……誠果を祝う為にオシャレしたくて着てます‼︎だから脱ぎません‼︎………ただ地獄www」
そんな和やかなやりとりに程よくクールダウンすると
誠果「俺が一番楽しむつもりなんでみんなも俺に負けないくらい楽しんで帰ってください!」
と中盤戦へ、TAKUYA∞がステージに戻ってくる
TAKUYA∞「っしゃ誠果、ここまで来るのにいろんなことがあったよな!色んな思いをしてきたよな!全部ここに吐き出してやろうぜ!魅せるよそのプライド!俺たち6人のシックスプライド!」
誠果生誕祭でほぼ確実に選曲されるCORE PRIDE
サポートメンバーとしてとはいえ初めてPVに誠果が登場し、その存在感を強めた重要な1曲だったに違いない
また歌詞の内容も彼にリンクするようで、声をなんとか持ち直したTAKUYA∞も情熱を込めて歌う
間髪入れず彰の斬りかかるようなギターサウンドからDECIDEDへ
しかもこの日はもちろん、サックスの魅せ場の為に久々のフルバージョンだ
フルバージョンだと分かった途端に思わず悲鳴のような声が漏れるCREWも
そんな熱気を保ったまま更なるグルーヴを求めてMaking it Drive
昼公演のジャンプの件が早くもシェアされたのか、比較的ジャンプするCREWが多かったような気がした
「行け行け!」
曲終わりにバスドラムへ足をかけ真太郎へもっと激しく叩くよう煽るTAKUYA∞
「止まらねぇぞ!声が!喉が潰れようがそのまま全力でやりきる覚悟でやってんだよ! なんのために俺が毎日毎日だっせぇ姿晒して走ってると思ってんだ! 健康やダイエットためなわけねぇだろ! 今日みたいな日に!最高のライブができるように祈り続けて走る!俺のPRAYING RUN魅せてやるよ!」
今年はCREWが喜ぶ曲をチョイスするライブが多かった為、逆にワンマンライブでは殆どセットリストに入らなかった
フェスで披露する機会はあれど、こうして100%自分達のファンに向けて歌うときはやはり気持ちが入るのだろう
この日は先陣に立って歌うTAKUYA∞に誠果がサックスで寄り添い
他のメンバーが少しだけ後ろから支えるような場面が多かった
PRAYING RUNは特にその印象が強かった
「やっべぇ~~今日はほんとにヤバい・・・誠果、お前のセットリスト最高だな‼︎お昼はお昼でいい意味で緊張しながらできたし・・・夜は夜で凄く熱い気持ちにさせられてるし・・・今日はお昼しか来れない人が沢山だったから夜に余力を残さない勢いでライブしてきたから・・・声潰すのは覚悟してたけどさ、序盤で完全に一回潰れて………いやでもこれこれ、この感じが欲しくてバンドやって来たんだよ」
「いいなぁ~俺やっぱりUVERwordがいい、ずっとUVERwordでいたい。来世もUVERwordがいい・・・誠果、お前は産まれ変わったらまたUVERwordやりたい?」
「もちろん」と即答する誠果
「こんな話があって、来世でも好きな人にめぐり逢いたいって神様にお願いしたら・・・もし、1000年の孤独に耐えきることができたら、来世でえくぼって印をつけて生まれ変わらせてくれるんだって。今のところ・・・UVERword、えくぼあるメンバーは真太郎だけなんだけどw 少なくとも俺と誠果は来世でえくぼをつけて可愛くなって生まれ変わるんでwまた見つけてくださいw」
そんな話からのえくぼそしてConneQt
昼公演とは逆に最近のバラードを2曲続けて披露
えくぼは前述のMCが頭に残っているのでラブソング以外の表情もあったし
ConneQtは切ない歌詞とライブ限定のアウトロのサックスパートがたまらない気持ちにさせる
「なぁ、お前らも言いたい事伝えたい事まだまだあんだろ!?全部伝えてやれ!」
音のメッセージ、ANOMALY奏者を経て後半戦へ
ピコピコと特徴的なイントロが流れ出すとCREWのクラップが同調する
「もっと!もっと最高の夜に‼︎出し切ろうぜぇぇ‼︎ LIMIT‼︎」
これまた久しぶりのLIMITLESS
サビでメンバーもCREWも踊るように飛び跳ねる
「行け行け誠果!今日一番ヤバいところに‼︎ここにいる全員お前が連れていけ!」
高らかなサックスソロから始まる零 HERE ~SE~
「声なんて出さなくていいよ!音楽は目が見えなくても聴けるし‼︎耳が聴こえなくてもスピーカーに体を当てて振動で楽しむ事もできる‼︎どんなに身体が不自由でも平等に楽しませる事が出来るのが音楽‼︎だからこそ‼︎俺たちにしか‼︎UVERworldにしか創れない最高の一体感を‼︎この次の曲で迎えに行こうぜぇぇぇ‼︎」
〜IMPACT〜
クラップ、そしてジャンプの勢いが段違いでこの日1番の一体感を生み出し
やっぱりフェスでは味わえない、ワンマンならではの、しかもライブハウスでのこの意識が飛びそうな感覚は何度味わっても最高だ
「さぁ!これがUVERword、現時点の最高地点だよ‼︎出し惜しむんじゃねぇぞ‼︎てめぇらの本気‼︎次のサビで‼︎ジャンプで見せてみろ‼︎Come on!
VICTORIA Go 来い‼︎」
ミックスされたCREWのWow〜のコーラスと共に全員でジャンプを繰り返す
まるでダイブをした時のような浮遊感を感じるほどこの日のIMPACTは揺れに揺れていた
そして
「まだまだぁぁぁぁ!まだまだぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎もっと!もっとやっべぇグルーヴ創ろうぜ‼︎ここにいる全員の導火線に火を付ける‼︎Touch off‼︎‼︎」
極限状態から始まったTouch off
ここまでオーバーヒートしてリミッターブッ壊れた状態は2021年大晦日の最後のライブ以来だろうか
「行くぞ‼︎魅せるぞUVERworld‼︎ぶっ飛べぇぇぇぇ‼︎」
殴り合いのようなFireのレスポンスは間違いなくピークを更新した
立ちくらむ程のグルーヴが完成したUVERworldのライブはいよいよ終盤へ
「ありがとう………ありがとう‼︎ 本当に幸せです‼︎」と感極まりそうにな表情で語る
「音楽の無力さを痛感した・・・この時間は誰にも奪われないって思ってたから・・・どんなにAIが発達しても俺達の代わりになるものは無いと思ってたけど・・・あの日からライブが出来なくなって1か月以上パソコンも立ち上げなくなって何も音楽聴かなくなった時もあったよ・・・でもそんな時に、曲を書いたらそれに救われたんだ、これからもこの曲を大切に歌いながら生きていきたい………だから、心を込めて歌います…………ッ…………EN」
歌い出す前から喉を潰すような叫び
心配になるくらい力が入れば入るほど曲の魅力が倍増する
まさに寿命を削って完成するような曲
だからこそ何度聴いても感動するほどメッセージが突き刺さる
「ありがとうございます、どうかあなた達も俺で言う誠果のような、UVERworldな存在を見つけて下さい。それできっと、人生がもっと素敵なものになります」
「俺達は本当に幸せです。でももっともっといろんな人に知ってもらいたいし、分かりやすく言えばもっと売れるようになりたい………だからこそ、一番近くにいる人を、愛して支えてくれる人を大切にしたい、だからこそ俺達はこの曲を歌う」
One stroke for freedom
明確に歌詞とは少し違う、もっと売れたいと言う気持ちが強まってるのかもしれない
それでもやっぱり1番大切にする事は変わらないようだ
「PLOTがやばかったなぁ・・・あの曲はマジたくちゃん潰しだよwんで、まぁそのあとの在るべき形で声があんなふうになって、そしたら・・・またこれ注目されるのヤなんだけどw俺と目が合ったやつ(フロアのCREW)がこうw(グーサイン)こうw(グーサイン)やるもんだからwwwそんなんされたら『たくちゃんがんばる!』ってなるじゃんかよ!www」
そんな裏話で笑いを取りつつも最後の曲へと話をうつす
だがこのときは上手く納得いく表現ができず「違うなぁ……なんて言ったらいいかなぁ……う~ん……」と戸惑っていた
少しだけ考え込むと
「………きっかけはさ、俺が大好きなアーティストのドキュメンタリーをNetflixで見てたんだよ。その人が泣きながら自分の悩みを言ってて、さっきまで何万人の人達に愛されていたのに、ホテルに戻ってくると孤独で寂しい、それが悩みだって。俺それ聞いた時、その人の事好きだけどざっけんな馬鹿かと思った………あなたがそうしてる間に、あなたのその何万人もいるファンはあなたの曲を聴いて想いを馳せてるだろ、そんな事も分からねぇのかって………でも……多分その人になってみないと分からない悲しみもきっとあって………強くなりすぎていく事で弱さを忘れていくものかもしれない………でも……悲しんでいてる人がいたらせめて隣にいてあげよう………そんな想いを込めてラストソング……………ピグマリオン」
まだこんなにも感情のこもった綺麗な歌が唄えるのかと驚いた
TAKUYA∞の限界を超えた歌声、誠果のコーラス、メンバーの演奏全てがあまりに心地良くて
これでライブが終わってしまうのが信じられなかった
「誠果‼ハッピーバースデー‼また‼︎もっと素敵な曲を作ってあなたの街へ会いに行きます‼︎新しい時代に足跡付ける‼︎俺達がUVERworld‼︎よろしくどうぞォォォォォォ‼︎‼︎」
昼公演同様挨拶を誠果に託すと「じゃーねー👋」と手を振りながらステージを後にしようとしたが
「あっ‼︎これ言っていいやつなのかな?……まぁいっか‼︎ブログを、ファンクラブのブログをメンバー全員で書こうかなって思ってます‼︎俺あんなにいいもんだと思わなかった!日記絶対書いた方がいいよ!ってみんなにオススメしたらやりたい!ってなって………また追って報告します!TAKUYA∞でした‼︎」
今度こそTAKUYA∞、克也、彰が手を振りながらステージを後にすると、やはり信人は残って
信人「またメタバースに行ったわw 行ってた?」
誠果「いや皆ぽかーんってなるからw」
誠果「でもなんやろなこの、つま先立ちでずっといるような鬼気迫る感じの危なっかしいライブwいやほんと、そう言う意味では初心に帰ることもできて………良かったです!」
信人「なんかさ、地球って奇跡の星って言うやん?そんな感じやな‼︎」
誠果「………え???www いやちょっと(CREW)にウケてるしwww」
誠果「改めて今日はありがとうございました!いやさ、お昼がめちゃくちゃやばかったから夜はどうなるんかなぁ・・・と思ってたけど、皆超えて来るからさ、めちゃくちゃ最高でした!幸せです、ありがとうございました!」
誠果「ね、夜もヤバかったでしょ?もうほんとに楽しかったです。来年また、今日以上の生誕祭ができるように一年がんばっていきますのでこれからもよろしくお願いします!」
真太郎曰く漫才みたいなやり取りでさっきまでの熱狂が嘘のように和やかなアフタートークを繰り広げ
更に来年、この日を超える生誕祭を開催すべく誠果の新しい1年が始まる
僅か数センチでも前に進み続ける強さと、大切な人に寄り添う優しさを両方兼ね備えた彼の人柄が滲み出たようなライブとなった
ここからUVERworldは11月5日、ドラムの真太郎の生誕祭を皮切りにアリーナ・ライブハウスを駆け回る
久々のワンマンライブ、お祝いムードの中でもトップクラスに攻めた昼夜2公演、誠果の想いと情熱、そしてツアータイトル『THE LIVE』
おそらく今日のライブを経た今年のツアーはまだまだ攻めた内容になる予感がしてならない
その姿勢や方針を言葉として表現するなら……………
その突き当たりをまだ真っ直ぐだ‼︎
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