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枠組み

こんにちは、月曜日です。

先週、アメリカの適度な無関心に驚いた私ですが、1週間経ってもやはり距離感が素敵だなと思うばかりです。

シャットアウトする力は本当に強力で、一度"やばい人" と認定されれば、そこには誰もいなくなるのです。最近はもっと加速して"関係の無い人" でさえ、見えなくなるのかもしれない、と思います。

私には、自分の周りは安全、その周囲は危険、という考えがこびりついていたりします。年々その周囲が狭まっている気もします。

先週、NYでバスに乗っていた時、隣にちょっと怖い人が座ってきて、飴を私に差し出してきました。怖くて怖くて、私はずっと無視を続けていたのですが、相手はカッターを持っていて、正直泣き出してしまいそうでした。私はただじっと、私の存在を消すようにしていました。
しかし、周りの人達はその人と会話をしていたのです。私は驚きました。なぜ関わることが出来るのか、その行動は私からしたらあまりにも理解から遠くて、呆気に取られていました。
私はもうシャットアウトしてしまい何も考えられませんでしたから何も聞こえなかったのですが、一緒にいた友達曰く、私たちがバスから降りる時、その人は私たちに「いい旅を」と言ってくれていたそうです。
私は他人に対して、"関わったらいけない人" という枠組みを、すぐに作ってしまうのかもしれない、と思いました。もちろん、その1つの事実だけで善と悪を区別するべきではないと思います。しかし、自分のイメージだけで、相手の全てを悪に結びつけるのは、あまりにも勝手なのかもしれないと考えさせられました。

これが日常茶飯事だから周囲の人達は会話が出来たのか、人を"消す"という選択肢がない環境であるからなのか、それともまた違う理由であるのかは分かりませんが、他人が傍に居てくれるような気持ちにさせてくれる事が多い旅行でした。

ちょっと転けたら、大丈夫?と声をかけてくれて、たくさんの人が調子どう?って聞いてくれる。楽しんで!は機械的なものじゃないし、すみません、って言葉は目を見て微笑みとともに私に届く。
初めはすこし恥ずかしさが勝っていたけれど、私はこれがとても好きでした。

身近で見知らぬ人とコミュニケーションを取れる場所、個人的にディズニーでは?と思います。あの空気感っていうのは、また独特で、でもディズニーに行っている人であの空気感を嫌だと言う人、あまりいなくて。だけどその人たちはあのフィールドを出た瞬間から他人になる。目に見えない空気感が、区切られた枠組みで存在する、これまた稀有な空間なのではないかと思います。

枠組みを作ってしまうことは、自分の首を絞め、幅を狭め、他人の尊厳を踏みにじることになる。何度も教わり、分かっていたつもりではあるものの、やはり染み付いている独自の枠組みは無意識にその力を遺憾無く発揮されてしまう。

それに気づけることも、また旅行の1つの醍醐味で、面白さで、次の体験に前のめりになれる自分を形作ってくれる重要な経験だと、私は勝手に思っています。

結局今週も体験記は書けなかったので、適当にいつかしれっと上げることにしたいです。

では、また。


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余談ですが、このタイトルの写真、絵本『ちいさいおうち』の表紙のおうちに似てませんか??
絵本大好きだったので、いつか好きな絵本紹介noteと書きたいですね。



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