ぼくは時代劇をあまり知らなかった。
初めましての方もそうでない方も、こんばんは。
白鷹です。
ネットでしがない台本をたらたらと書いている暇人野郎です。
僕の代表作となるのは「花魁道中いろは唄」という作品なのですが、言わずもがな花魁=吉原=江戸時代の式が成り立ちます。
いわゆる、時代劇です。
ですが、この物語を書き始めた頃、僕は時代劇には全く興味がないどころか、どちらかと言えばスチームパンクやファンタジー、SFなどの物語が好きで本棚はそんな感じの書籍でいっぱいでした。
日本の時代劇の男性の髪型を見てはダッサと思っていました。この頃はあの髪型が月代ということすら知りませんでしたよ。
それが何を思って花魁道中いろは唄を書くに至ったのか。
今は結婚して僕を支えてくれている妻とその友人が何となく呟いてみたらいい感じの雰囲気を作り出せたセリフ『花魁言葉遊び』でした。
あぁ、美人の姉妹っていいなぁ。
そこに血の繋がりがなくても家族以上に強い絆がもたらされるんだなぁ。
そんな気持ちをもって、今は花魁道中いろは唄本編中にあります『八葉~あさきゆめみし』を執筆しました。
存外、これがこの二人にはとても良かった様子で、何度も何度も聞かせてくれました。
そして、様々な花魁の作品を読んで、観て、儚くも美しい作品が多いなと感じ次第にその世界観にのめり込んでいき、次は三葉を書きました。
その頃は何を通じて公開していたのかは覚えておりませんが、驚くことにその三葉は色々な人に上演してもらえるということがわかりました。
実はこの頃のタイトル、八葉が『散りぬるを』だったんですよ。
そうしたら、どうしてもこの姉妹の物語を最初から最後まで書きたくなってしまい、当時ちょいとした病で入院していた僕は、お見舞いに来てくれていた冷泉ことねに頼んで花魁系の書物を病室に持ち込んでもらい、入院期間の三週間を執筆に費やした。という訳です。
そうして見舞いに来ている冷泉と話をしていると、冷泉が「あっ」と言って何度も何度も繰り返しいろは唄を調べているではありませんか。
どうしたのかと思って聞いていると、いろは唄にはとんでもない暗号が潜んでいたのです。
みなさま、もうご存じかと思いますが、十葉のタイトルです。
とかなくてしす
~咎無くて死す~
何を思ってこんな暗号をしたためたのか、というかその発想のすばらしさにこれは天命だと思いましたね。
なんとしても花魁道中いろは唄を書き上げなければ、と。
今では花魁道中いろは唄なくして語れない白鷹ですが、当時この作品に導いてくれた妻とその友人に感謝をします。
と、まあ最初の駄文はこの辺りで〆ておきましょう。
それでは皆様、またその内。