なろう、いや、なりません

 本当に、なりません
 この文章を記述している2024年7月頃、人がすなるという「Youtube」の視聴を始める。
 んで、Youtubeという所、Youtubeを見たというだけなら、漠然と言うほどにジャンルというか傾向の種類が多い、そんな大海の中で何を選んだか?「なろう系」紹介動画。
 なろう系の紹介とはいいながら、批判の嵐です。そんな動画???というかメカ音声の語りを延々と、ず~~~と聞いておりました。
 ま~そんな動画というか、Youtubeの1分野を創造しそうな勢いな「なろう系」批判動画、そんな動画を作っている人の中でやっぱり聴き入ってしまう動画チャンネルは「良い作品は良い」「悪い作品はもうダメ」とちゃんと言ってくれる動画は面白い。
 ちゃんとしたことを言おうという姿勢に、心引かれるのかな?色々とブレまくってそれが芸風になっているこちらとしては、耳が痛い部分が色々と。
 そういった動画作成者が、ダメな「なろう系」の何を駄目と騙っているのか?大体まとめるとこんな感じ
1:オレ、TSUEEEE!
2:ご自分の超絶能力無自覚
3:オレだけ特殊能力
4:主人公接待のご都合主義
5:主人公だけモテモテ
 1&2&3に関しては、何でそんな力をもらったのよ?という根拠に、納得感無し!そんな奴ら大杉。
 4、にしても、主人公と作者が気持ちよくなる、っていう快感のため?
 5、1&2&3と根は同じ、魅力が皆無でも、主人公に人間的モテてしょうが無いんですよ。いやもう、人格が底辺浚っているようなクズでも、モテちゃってしょうが無いんですよ。(大事なことなので2回・・・)
 上に並べたこんな状況がお嫌いなYoutuberの方々が、なろう系のどーしょーも無い作品をやり玉に挙げる、のですよ。
 あさて、気が付けば、なろう系なんてどうでもいいジャンルのハズ、ですが、何か引っかかるんです。
 昔の悪行というか、「やっちまったぁ?」が、過去から追いかけた来たような気分というか。
 件のなろう系で擦り続けられている設定「ナーロッパ」、Youtuberの方々で、なろう系に暖かくともスゴイ厳しいまなざしを注いでいる方々が「なんちゃって中世ヨーロッパ風ファンタジー」世界を「ナーロッパ」。
 結構露骨な馬鹿にしている感が伝われば幸いです。
 で、このナーロッパ、発祥を考えると、思い当たるのはこんな所から、ドラクエやファイナルファンタジーなどでおなじみのあの世諸々界、で、もう一つの双璧が「ファンタジーTRPG」
 挙げていけば、無印&2.0&2.5を含むソードワールドやロードス島戦記のSNE産から、アリアンロドやアルシャードなんかのFEAR産という有名どころ、うむ、その他いっぱいの市販物の有象無象は記憶にあらず、もう超超有象無象の同人の事を考えると、どれほどナーロッパが量産されたんだろう?あまり考えたくはない。
 こーんなナーロッパという荒野、いやディストピアは、西洋風ファンタジーTRPGが母体だったのだぁ!
 はぁ~~はははは!どをだ参ったか!
 いやいやいや、世界のひな形を示しただけで、なろう系のシッチャカメッチャカの原因をTRPGだと断言する、そんな誘導はイカンよ、と、指摘されそうですが、いかにこの暴言記述者が言いそうだなと。
 と言うわけで、TRPGのどーでもいい原罪っぽいナニカを無駄に深掘りしよう。
 事は、TRPGの何が楽しいのか?と言うところから、そして唐突に引っ張り出される概念が、「承認欲求」というアレ。
 SNSやら、ネット上のいろんなところでお見受けするアレです。
 ですが、TRPG一席の、たかだか3~6人ほどの小集団でさえ、ヤツの魔力は強力なんですよ、うんうん、本当にたかだかTRPGのテーブルごときの規模でよ。
 かつて、TRPGにて見たことある景色を思い出すと、人気のあるゲームマスターって、やっていたことを詳しく書くと、プレイヤーの話をよく聞き、キャラクターの設定をよく聞いて拾い、ゲーム展開に反映し、状況をなんとか組み上げる。
 状況を言い換えると、プレイヤー個々の望む状況をあつらえ、ワガママを演出し、ゲームマスターの能力リソースいっぱいにプレイヤーをヨイショする、んで、賛美する。
 そんなGMが良いゲームマスターに思える。
 そろそろゲーローゲーローしてよろしいですか?
 良いゲームマスターになるには、自分の感情や好き嫌いを殺し、プレイヤーを接待し、忖度する。
 なろうな主人公っぽいナニカを、TRPGの卓で作っていたのかもしれない。
 いやいやいや、仮にそうだとしても、GMだけが悪いわけじゃない。
 自分のやったことが、大々的に悪い見本になっている、それに気が付かないプレイヤーだっている。
 TRPGをある程度観てきた人、特に知り合い以外の人を多く観てきた人は、こんな人を見たことはないだろうか?データやルールの粗やガバを利用して、あり得ない判定値を出したり、想定外の外のダメージの効果を出した、それも、作ったばっかりのよわよわな段階で、敵性NPC相手にTSUEEEEEし散らすなんてのを観たことはないかい?
 ついでに、スペシャルダメージ出されたとき、「ボク、ナニカしました?」やら、「こんなダメージ普通でしょ」なんて一言も、無傷のBOSSNPC即死!なんて時に言われてしまう。
 そして、そんなつえええええを、まざまざと見せつけられた凡人TRPGプレイやー達はどう思うだろう?
 答:ボクちゃんも、こんな感じのTSUEEEEEしたいでちゅ。ルールやデータの裏を付いてすっごいキャラプレイして、周りの民をヒィヒィいわせたいでちゅぅぅぅ!(申し訳ない、悪意がダダ漏れてしまった)
 そう、ゲームマスターは、プレイヤーを甘やかした。先のことを考えず、人気ゲームマスターになりたいがために。
 ゲームシステムの隙やら無茶なデータの積み方やらつきまくって、自分ひとりだけが、別次元の強さを発揮する。周囲にだめな見本を撒き散らしたと考えることもなく。
 こんなゲームマスターも、プレイヤーも、ささやかな承認欲求をもぎ取っていくには、先々への影響をな~~ンも考えてないなぁという感じの人々。
 ゲームマスターから施されたヨイショ&忖度&ご都合主義による快感を忘れられないプレイヤー。
 そして、ヒねた知恵とデータやシステムの悪用によるすっげぇぇぇ判定値やダメージを、眼の前でやられちゃったプレイヤーの「おれもやりてぇ!!!」と、心中ぐぬぬぬしているプレイヤー。
 いい目を見てあのときの思い出、すっげぇぇぇ判定値etcを見ていた凡人が、「僕もそんなことをやってみたい!」そんなドロドロした満たされない願望をどうにか昇華する方法はないのか?
 だったら、そんなコミックを描いていけばいい、でもまぁ、コミック構築できるほど絵を書ける人は少数派、だったら文章に!
 んでんで、この頃は、イラストも文章も、気軽に世にばら撒くことが可能、イラストサイトや小説公開サイトなんかを使えば、もう気軽すぎて。
 でうまく行けば、承認欲求とやらが満たされまくって、エロいところがキュンキュンする。
 いい受け皿だな~
 TRPGの原罪がナーロッパという共通認識(一種のディストピア)を作っただけなら大したことはないと思う。
 だけど、なんかろくでもない小説まがいの作文を乱造させる土壌を作り耕しまくったのが、TRPGという可能性がある気がする。
 TRPGは、手間が少々かかりますが、優れたフィクション創造システムなんです。
 だからこんな原罪じみた現状も・・・誰かフィクションだと、実証してください、オネシャス。

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