TRPGのカフカな問題
カフカ=微かというシャレに見えて、寒さを感じていただければいいのですが。
2024年の真ん中あたり、当たったんだかそれほどでもなかったのかよく分からなかったアニメに「怪獣8号」という作品がありまして、ざっくりどんな話かというと・・・。
地球に怪獣が頻繁に出現、その怪獣、街の破壊なんかで人間にさんざん迷惑をかけてきます。
となれば、人間の側も、それに対応する組織、つまりは「防衛隊」を組織、っと。
主人公日比野カフカさんは、その組織への入隊を夢見るアラサー男子、ですが、入隊直前の怪獣出現時に謎の怪獣に取憑かれ、怪獣に変身できるようになってしまいさぁ大変!という感じでお話が進みます。また、怪獣相手には非常に殺意の高い防衛隊の中で奮闘するけど、バレずに頑張れという流れ。
言ってみれば、ウルトラマンなんかの変身巨大化ヒーローっぽい背景を持ちながら、正体がばれると、仲間から狩られてしまう!という、ウルトラマンを彷彿とさせる作品でありながらウルトラマンとかの作品とかでは見られない緊張感ある設定でした。
・・・カフカくんが怪獣なの、バラすの早いよ・・・。
なかなか見たこのとがないタイプの作品で、そういった意味から興味深く視聴しておりましたが、なんせTRPGを嗜んでいた人間としては、「これ、TRPGになるのか?」を考えてしまいます。
お話は少々横にそれますが、日本のコミックアニメ的な創作を行っている人々、その人人の中には、TRPGやったことある人って多いんじゃないかな?という気がする。
8号はどうかな?
「怪獣8号の作者!TRPGやってましたぁ!!」「いや、やって無い」というお話をご存じの方、続きの記述をお願いします。
やってましたぁ~!って気がするのですが・・・
ネタはさておき、TRPGたぁ、再現性が高いという例のお題目をもう一度擦る訳ですが、この怪獣8号の主人公カフカさんを、TRPGに盛り込むには・・・結構問題がある気がしまして。
まず問題の無いところから、世界が怪獣相手に苦労しているという背景があるので、PC達を怪獣対抗組織「防衛隊」の一員とする、というのは、おかしいと思う人はいないでしょう(怪獣がしてぇぇぇぇ!というへそ曲がりの方々、外科手術でヘソの位置の矯正をおすすめします)
ではここから、問題のあるところを。
早速ですが主役のカフカ君ですが、仮に通常のルール通りに作り、ルールによっては特技神業を加え・・・まずレヴェル1の作りたて・・・では、怪獣8号のトンデモスペックは、再現できませぇん、敵性NPC用の特技やBOSSのそれとか突っ込んでも、能力値やらヒットポイントをBOSS並に持って行けば、ナントカらしくなるのかなぁ?
さて今日は、キャラクター1レベルの作ったキャラクターでTRPGを1席ってところで・・・言い方を変えましょう、怪獣8号TRPGの防衛隊の隊員として入隊して訓練するところを背景としたシナリオやりまーすというTRPGの一席、そんなPC達の中に、怪獣8号に変身できるカフカっぽい人がいたりなんかしたら、うん、バランスもヘッタクレもない。
一人だけ異次元の高スペックのキャラが同席、質の悪いギャグ?特定プレイヤーの接待卓?
たまーに遭遇するんですよ、今日のレギュレーションがレヴェル1なのに、一人だけレヴェル10やら20とかそんな卓。
つまらなくなる予感とか約束された破綻とか「今回の卓は時間の無駄だったとか」GMにぶつけられるあぁぁぁぁな感想のetc
接待は、周囲の人々にも、料金払って、というか報酬出して接待を手伝ってもらう必要がある気がする。
あのとき、本当に誰が、一人だけスペック爆上げって誰が言い出したんだろう?
本題に戻ろう。
今まで何度も聞いたし言ってきたこの言葉「TRPGは再現性が高い」云々、ならば、プレイヤーキャラ一人が極端に戦闘能力TAKEEEEEE(高けえ)という状況だって再現再現!
まともなTRPG1席にするにはどーしよう?
大して考えずにどうこうする方法を考えると・・・?
・そういった強化PC専用データ(技能やら装備やら特技やら)を自作
・戦闘しない
・そんなつよつよキャラを何かと絶妙に弱体してもらう。
どのやり方もねぇ、ピンとこないのよ。
色々考えた中のがT&T(泣いているようなアスキーアートではない)。
敵性NPCのHPを削る仕組みが、PC側のダメージを合計して敵性NPCのHPを均等に削っていくという方法ならあるいは・・・とは思ったが、状況を逆にすると、敵性NPCから大大ダメージを受けたとすると、怪獣8号キャラ以外が全滅・・・(詳しくはTRPGのT&Tを読んでください)
だめだぁ~~!
TRPGって、再現性が高いんだろ?実力が桁・次元・世界観的に別物超絶スゴイのPC①を混ぜて、どうにかいい感じのTRPGにする方法が、そんな良い方法が出てこないぃ!(今頃泣き言)
マジメに行こう。
どうしても一人だけ極端に突出したスペックを持つ、そんな状況を再現するアイディアを脳内から絞り出すと、Fearというゲームメーカーのお家芸、「神業」「加護」何かををイメージに合う様に追加で持たせる。
例の怪獣8号さんだと、とんでもない回復能力のためにHP全快するような神業を2~3枚、あの破壊力のためにダメージダイス10個プラス神業を1~2枚、うーん、戦闘技量のために判定がクリティカルで成功を、何枚入れれば良いんだ?
ここまでの変なインフレで、気分が悪く・・・。
よし、世界には8号TRPGは販売されていない、同人作品はあるかもしれないが、「ない」って事に安心。
なんだけどなぁ~。
何を気にしているかと言えば、「なろう系」
あそこは、「オレSTUEEEE」とか「オレSUGEEEE」のセカイ。と言うことは、能力スペックの、すげーつえー、を、プレイヤーでやりたいと言われた日にゃ・・・。
心配しすぎとか、取り越し苦労とか言われるのは解っています。でもねー度々言っているんですよ、「TRPGは再現性の高いゲーム」この一言は妙な呪いなんですよねー、本当に心配で終わって欲しい。切に願う、出てくるなぁぁぁ!