三十の瞳
今回は、TRPGの話と言うより、TRPGで使う道具、ダイスのお話。その名も三十面体というやつの話だ。
悪いが、滅多に見たり使ったりすることのないダイスの話になります。
そもそものお話ですが、三十面体は確かに存在します!実物を見たことのない人もあると思いますが、そんじょそこいらのUMAよりかは実在が信じられる代物なんです、信じてください。
どんな様子の物体かというと、大きさはゴルフボールぐらい、材質はよくあるダイスと同じ硬ったいあれ。期待値は15.5かな?暗算でさくっとこんな所、TRPGの場では、非常に重要な数値なので、一応記述。
さて、どうやって入手する?楽天っとか、やほぅ(Yahoo!)とか、amazonでポチれば、輸送時間を待つだけで購入可能!実物を見たかったら、イエローサブマリンとかTRPG売っているホビーのお店なら見ることができるかな?本屋に期待するのはやめましょう。ボードゲーム売っているところはどうだろう?
三十面体の存在、信じる信じないかは脇に置いておいて、三十面体で判定します、というTRPG市販されていただろうか?我が膨大な知識の中で、ニッポンのTRPGの製品には、なかった気がする。
あの!アースドンでも三十面体使わない・・・さっき蔵書見て確認した。
で、三十面体の特性続きですが、その乱数は1~30、何を当たり前のことをエラそうに書いている?そう思われそうですが、表現を変えると、100%判定よりも三倍ちょっと大雑把な乱数になる。
案外重要なことが、例えば三十面体で19以下の目を出せば判定成功と言われて、どれぐらいの確率?と言われてすっと計算できるか?まーまーな暗算得意な方なら、日常会話程度の手間で出来るんだろうが、計算能力最底辺のこの文章作成者では、紙とエンペツ使って数分のnowroadingが必要となります。
方や100%ベーッシクシステムとか二十面体とか2D6なら、確率計算もラクでしょう。
ならば、三十面体を使ってダメージ算出をしたら・・・理屈の上なら、ダメージが1~30、ダメージがいくらになるのか予測が付けにくい。(さっきやったな)
あぁ、使いにくい。
仮に1~30の乱数が必要になるなんてことになったら、D6とD10をうまく組み合わせた方がはるかに手間がかからない、はず、(コレを言ってしまうと、この文章全体が身もふたもなく無意味になるので、忘れてください)
うぅむ、役に立ちそうにないアイテムを無理くり使えるようにしようと考えるのは、当文書作成者のサガか執念か。
三十面体を無理くり使う・・・例えば判定のクリティカルが発生するのは原則ダイス目の最大値というのが判定システムのよくあるパターン。
100%ダイスなら1/100、D20なら1/20、2D6なら1/12、GURPSだと1/666 まーもうちょっと幅持たせているんで、この通りではないのですが。
で、クリティカルの出現を判定一発に委ねたくないし、大体3%ぐらいにしておきたいと思ったら、三十面体の出番だぁ!しかも、三十面体の場合、出目1の差が3%少々で調整可能!
ここまで来ると、我ながら三十面体贔屓がヒドい。ゲームデザインの好き嫌い&センスの問題ですが、3%少々の乱数が必要ならば、みんなで三十面体をシステムに組み込もう!
ダメな邪推をすると、作った本人も三十面体なんて実用性度外視で企画作成したような気もするし、無理矢理使うって同人デザイン作成者も極少数派且つ物好き大全開なヤツだけかなぁ?
実際活用法をさんざん考えても、結局モノにならなかった。
そんなアイディア使い方で悩むよりも、システム&シナリオ作り出す方に脳みそを使う方が建設的だと思得てきた・・・。
うん、システム構築のことでも考えよう。