ひらがなエッセイ #36 【や】
大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」 がユネスコの世界文化遺産に登録され、日本の世界文化遺産は19件となり、4件の自然遺産と合わせ、国内の世界遺産は合計23件となった。とのニュースを耳にして、そういや、日本にある世界遺産ってどんなもんやったかな、と無学の私は缶ビール片手にボソボソとインターネットで日本の世界遺産を調べ始め、おっ、ここは行った事あるな、ゴクゴク、いやここは無いな、ゴクゴク、を繰り返して、それなりに有意義なる無駄な時間を過ごしていた休日であった。キムチ豆腐にごま油、これも世界遺産登録してくれ。うまうまヤッホー。
その中で思い出すのは熊野古道。熊野古道とは三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨る熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称である。ウィキペディアをコピペした。しばいてくれ。その熊野に仕える存在として信仰されているのが、何を隠そう【八咫烏(やたがらす)】3本足の黒鳥である。私は、熊野本宮大社に建てられている【八咫烏】の像を見に行った事があるのだが、実際その像を目の当たりにして、いやいや漫画か、と口に出してしまった。あの時の衝撃は忘れない。
まぁ、これなんだが。
【八咫烏】は太陽に棲むと言われ、その3本足は天と地と人を表し、何とかかんとかといった説明も何も、この像の所為で全く入って来なかった。これが、太陽で、はぁ、3本足の、天と地の、いや漫画やないか。デザインって大事だよなぁ。私のイメージの【八咫烏】は、もっと孤高で気高く、紀伊山地の霊場と参詣道のように美しかった。はぁ、悲しい。
でも、調べてみると、私は行った事が無いが、どうやら奈良の方に【八咫烏】神社なるものが存在して、そこにはちゃんと石像で【八咫烏】が置かれているらしい、おぉ、どれどれ、これは期待出来るな、とサイトを閲覧していくと【八咫烏】の画像があった。
しばいたろか。
どうやらこれは、石か木を買ってきて私が彫るしか無い様だな、今度時間を作って彫刻刀でも買いに行ったろかい、とか何とか思い立つ程の憤りを感じだが、経験の無い私がいきなり【八咫烏】を彫り始めても、カラスにすらならないのでは無いかと戦慄して反省に至った。自分が出来ない事は批判しない方が身の為である。しょぼーん。
柄にも無く途中で画像なんか差し込んで見た。初めての試みなので上手に出来たかどうかは分からないが、私の思いが届けば幸いである。
さてさて、今週も頑張りますか。
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