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驚きの名代富士そば

ー名前に隠れた思わぬ真実

立ち食いそば「小諸そば」は長野県小諸市とは何の関係もないんだってー。そう奧さんに伝えると、奧さんはへーと言いつつも、「小諸そばってあんまり見かけないな。『名代富士そば(富士そば)』なら分かるよ」と言い、逆に富士そばの由来を問うてきた。自分で調べればいいのにと返したいところをグッと堪え、こちらもちょっと興味があったので探ってみると、「富士山のように立派な立ち食いそば店にしたい」という思いが込められ、そう名付けられたらしい。ただ、今回の本題はそこじゃない。

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青天の霹靂

名付け親は、富士そばを運営するダイタングループの創業者であるたん道夫。富士そばは国内外に多数の店舗があり、短時間で食事を済ませたいビジネスマンや学生に人気がある。値段も手ごろで、そこそこ美味しい。かつては個人的にちょくちょくお世話になった。

インターネットで調べているうち、名前の由来よりもビックリしたのは、名代富士そばの「名代」という字。正しくは「なだい」と読むことを知る。「みょうだい」と思い込んでいたので、まさに青天の霹靂へきれき。あまりの衝撃に、マジかと思わず声が漏れた。

ただ、正しく読んでいた人はあまりいなかったらしい。それもあって、2022年3月にダイタングループは公式ツイッター(現X)を通じて「なだい」と読むことを広く訴えたそうだ。同グループが調べたところ、社内でも正しく読める人は当時一人もいなかったとか。再び驚き。

どこかいい話

そんなこともあるんだなと思いつつ、「瓢箪から駒」のように得た小ネタに今度はにやり。奧さんに自慢げに語ってやることにしようと目論む。なお当時、正しくは「なだい」と読むことを盛り込んだツイッターにはかなりの反響があったそうだ。その上で、同グループはこんなに大反響になって「名代富士そば」は本当に運が良い幸運なブランドだ」とツイートしたという。

何だかいい話。でも固有名詞を間違えるのはイカンね。真面目かよ。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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りす=ハードボイルド
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