ネコ動画に興味が湧いたワケ

捨てられた子ネコを保護し、家ネコとして育てている人が公開している動画に興味津々だ。特段ネコを飼う気はないが、動画共有サイト「ユーチューブ」でよく見る。個人的には、飼い主に懐く子ネコの姿よりも、むしろ、家の中でネコを飼うことで部屋に染みつく臭いに飼い主がどう対応しているかに関心がある。ただ、そんな思いを説明したところで、奥さんが素直に信じるはずもない。正体不明の"含み"を込めながら「あらまー、癒やしが足らないの？」などと、からかってくる。めげずにネコ動画を見る日々が続く。

"含み"の裏にある思い

幼い頃、家の中でネコを飼っていた友人がおり、遊びに行くたびに据えた臭いが気になった。それで友人と仲違いするわけでもなく、寄ってきたネコを邪険にすることもなかったが、個人的にネコを家の中で飼うことはできないと感じた。

ところが、動画を見ると、かなり多くの人が家の中でネコを飼っている。もちろん、ネコの臭い漂ってきそうな生活感ある動画もあるが、逆にとても清潔感があり、ネコと一緒に暮らしている臭いを感じさせない動画もたくさんあって、正直ビックリした。

掃除や防臭に一体どう対応しているのだろうか。動画を公開している飼い主は社会人の場合が多く、家にいない間は家族の手を借りているのかなど疑問が尽きない。答えは依然おぼろげだが、動画から浮かび上がる対策の痕跡に日々、目を凝らしている。

飼い主に甘える子ネコの姿はとても可愛い。ただ、そこへの関心は推し量るに3割程度だろう。一方、奥さんはネコを嫌いではないが、家の中でネコを飼うことに大きな忌避感があるらしい。過去にどこかで臭いの洗礼を浴びた経験があるようだ。

からかいに込めた"含み"にはそんな背景が関係していそうだ。

（写真〈上から順に〉：伸ばした手から肉球が見える＝エキサイト、5匹の子ネコ＝Gigazine）