灯台もと暗し
ー見落としがちな家族の好み
奥さんの好物が寿司と餃子だと知ったところで、ふと気付いた。存在がより身近になるほど、意外に好みを知らない。家族の面々を思い浮かべるに、いずれもうろ覚えではっきりしない。決して軽く見ていたわけではない。「灯台もと暗し」といったところか。
フェイラー同盟
母親の好み。「食」に関しては、あまりあれこれ言うのを聞いたことがない。うろ覚えながらも、父親からあなご寿司が好きだと聞いたことがある。ただ、それもかなり前の話。今度、それとなく確かめてみよう。
好きなブランドの一つは知っている。シュニール織の独ブランド「フェイラー(FEILER)」だ。母曰く、「何と言っても、丈夫だもの」。気に入ったものを長く使いたい母。らしいと言えばらしい言葉。
シュニール織の特徴は「柔らかな質感、優れた吸水性と乾燥性、使えば使うほど肌になじみ長持ちする風合い」(フェイラー公式オンラインショップ)という。実際、ハンカチやハンドタオルは分厚く長持ちしそうだ。
どこかでそれを知った奥さん。母の日やら母の誕生日やらでは、まずフェイラーの製品を頭に描いているようだ。そうでなくても、実家にはこのブランドのハンカチ類が多い。このままでは、フェイラーだらけになる。
当初、奥さんはこのブランドにあまり関心がなかった。ただ、ここ数年は幾らか意識するらしい。今年(2022年)の母の日。プレゼントのお返しにもらったイニシャル入りのフェイラー製ハンカチをかなり気に入っている。
フェイラーを贈ったり贈られたり。もはや二人は「フェイラー同盟」。
うはうは
あるサイトによると、「フェイラーといえば、マダムが持ち歩くイメージが強いかもしれないが、近年、赤ちゃんのグッズ、サンリオ、ディズニーとのコラボレーションもあり、どの世代でも身近なブランドになりつつある」という。確かに、以前に比べてデザインがバラエティーに富んでいる。
うはうはだな、フェイラー。儲かってそう。