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いとこ煮
ー冬至とかぼちゃ(上)
かぼちゃはどうも得意ではない。だから、かぼちゃが食卓に出てきやすい冬至は戦々恐々とする。そして、迎えた2020年12月21日の冬至。恐れていた通り、食卓にはかぼちゃ料理。ご丁寧なことに煮かぼちゃの上に、煮た小豆があんかけ風に乗せてある。いつ以来ぶりかの「いとこ煮」だ。ところが、かぼちゃ料理にもかかわらず、実に食べやすい。意外にも苦もなく平らげた。この料理に興味が湧いて調べてみると、いろんなことが分かった。
関連リンク:「ハレルヤ、この先に幸あれーかぼちゃとゆず湯」
苦手意識
かぼちゃ。特に煮かぼちゃ。食べると、口の中に広がる"もっさり感"に苦手意識がある。母親であれ奥さんであれ、せっかく作ってくれたので、箸すらつけないということはないが、完食はどうしても難儀しがちだ。
もっさり感があるくり、さつまいも、黒豆もダメだ。幼い頃は、それこそおせち料理のくりきんとんが大好物だったが、すっかり好みが変わった。奥さんは「美味しいのに」というが、こればかりは仕方がない。好みだ。
かぼちゃ、くり、さつまいも、黒豆ほどではないが、小豆もそれほど得意ではない。そのため、かぼちゃと小豆がコラボレーションするいとこ煮を見て思わず後ずさり。情けなくも「量は少なめでお願いね」と奥さんに懇願する。
青天の霹靂
恐る恐る一口、二口食べる。予想以上に食べられる。青天の霹靂。苦手なもっさり感はあるにはあるが、かぼちゃと小豆の質の違うもっさり感が合わさると、なかなか味わい深い。ちょっとしたスイーツのよう。箸が進んだ。
俄然、いとこ煮に興味をそそられる。
(トップ写真:冬至の食卓に登場したいとこ煮=奥さん)
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