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おはぎとぼたもち
ー秋分の日あれこれ
2021年9月23日は秋分の日。「彼岸」のちょうど中日に当たる。わが家も彼岸にちなみ、おはぎを食べることにした。目前でこしあんのおはぎが売り切れ、代わりにごまおはぎを買うことになったが、つぶあんやこしあんのおはぎに比べても、味は遜色ない。ところで、おはぎについては「ぼたもち」と呼ぶこともある。おはぎとぼたもちの違いは何かー。インターネットで調べると、なかなか面白い解説を見つけたので紹介したい。
花
ネットの幾つかのサイトによると、おはぎとぼたもちは同じお菓子をさすそうだ。あんこに使われる小豆は色が赤く、邪気を払って魔除けになるとされてきたらしい。なるほど、先祖を供養する際のお供えにふさわしい。では、どうして名前が変わるのか。それは季節が大きく関係しているという。
彼岸は春、秋にそれぞれあるが、春の彼岸はボタン(牡丹)の花が由来しているそうだ。だから「ぼたもち(牡丹餅)」と呼ぶ。一方、秋はハギ(萩)で、「おはぎ(お萩)」という。もうちょっと小難しい理由があるのかと思いきや、案外シンプルで分かり易い。どこか拍子抜け。ホッとした。
わが家が買ったのは、ごまおはぎ。全体にゴマがまぶしていて見た目がいわゆるおはぎとは違う。小豆が使われていないではないかとの指摘があるかもしれないが、心配することなかれ。おはぎの中にしっかり小豆が入っている。そのため、つぶあんやこしあんのおはぎの代用として十分だ。
結果オーライ
こしあんのおはぎが買えなかったのは残念だ。目の前の主婦がショーケースに一つだけ残っていたこしあんのおはぎを買わなければ、われわれ夫婦が最後の一個を買えたのに。もっとも、そのおかげで、ごまおはぎを初めて体験できたし、良い話のネタがつくれたので、そこは結果オーライだ。
毎年、彼岸が来るたびに思い出しそうなエピソードに、乾杯!
(写真:彼岸にちなんで、馴染みの和菓子屋で購入したごまおはぎ〈税込160円〉=りす撮影)
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