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「ま、いっか」

ー"サプライズ・ツアー"

奥さんと義母さんのお供で参加した日帰りバスツアー。目玉の一つは清津峡渓谷トンネル(新潟県十日町市)だ。ここで紅葉狩りを楽しむ計画になっていたはずだが、その触れ込みはどこに行ったのやら、トンネル内の一風変わったアート空間が見どころになっていた。ただ、悔しいことにそれなりに面白い。しかも"ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)映え"抜群だ。紅葉を眺めることを楽しみにしていたにもかかわらず、「ま、いっか」となってしまう自分に呆れる。

関連リンク:「"サプライズ・ツアー"」「何を今さら

"SNS映え"

知らなかったのだが、清津峡渓谷トンネルは"SNS映え"する観光名所として、それなりに知名度がある。このツアーから帰宅した翌日、メディア大手の紙面に大きく紹介されていて、あまりのタイミングの良さに驚いた。

このトンネルは全長750m。通路は一本道で、途中、外の風景を眺められる3カ所の見晴台を備えている。当初、パンフレットを見て、そこから紅葉が楽しめると思っていたが、それほどの風景でもなく、期待外れだった。

むしろ、通路を進むにつれて、トンネル内の照明が緑、黄、赤、橙、青に変わっていくところに心を惹かれた。とてもファンタジックな光景だ。まるでSF映画に出てくる宇宙船内部にいるようで、歩いているだけでも楽しい。

「しずく」と名付けられた第三見晴所につながる空間、そしてトンネルの終点であるパノラマステーション「ライトケーブ(光の洞窟)」は言わずもがなだ。光や鏡などをうまく使い、一目で"SNS映え"する場所だと分かる。

狐につままれた気分

「紅葉狩りではなく、トンネル見学だね」ー。奥さんと義母さんを振り返って苦笑いする。もっとも、そう言いつつも満足度は高い。「そうだね」と返す二人の笑顔からも、同じ思いである様子が伺える。

みんなで狐につままれた気分を楽しんだ。(続く)

(写真:パノラマステーション「ライトケーブ(光の洞窟)」=りす撮影)

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りす=ハードボイルド
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