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わが家の青虫連続失踪事件、事態解明へ
わが家のベランダですくすくと成長していた青虫3号、4号、5号の3匹が相次いで失踪した。奥さんによると、どこを探しても見当たらないらしい。先にいなくなった「1号、2号と同じ状況」とのことで、まさに連続失踪事件。事態解明を求める奥さんの無言の圧がすごい。とはいえ、「見た目は子供、頭脳は大人」を自称する少年探偵への依頼を勧めるわけにも行かない。いよいよ重たい腰を上げることにする。
ローラー作戦
明るいうちに、青虫たちの捜索に向け、ベランダでローラー作戦を展開する。隅々まで隈なく調べる。3号、4号、5号の蛹(さなぎ)が見つかればベストだ。あるいは"ご遺体"になっている恐れもある。ただ、それでも何も出てこないよりは良い。
こうしていると、何だかベテラン刑事にでもなった気分だが、現実はどちらかといえば、その配下に近い。むしろ、こき使われる新人。いろんな鉢植えが置いてあり、それがかなり邪魔になるだろう。ベランダがそれほど大きくないのが救いだ。
事前にインターネットで調べ、連続失踪の原因と見られる候補が幾つか浮上する。まず青虫の外敵である鳥。それから青虫の蛹化。そして落下などによる不慮の事故。それと、奥さんの見落とし。個人的には最後に挙げた可能性が濃厚と見る。
一方、奥さんは「鳥に食べられた」の一択だ。ただ最近、ベランダに鳥が来ている姿をあまり見ない。わが家は洗濯物を幅一杯に干し、生活感があるため、鳥にとって立ち寄りにくい。目立たないところで蛹になっている可能性がある。
ある青虫ブリーダーの話によると、青虫は蛹化する時期になると、その場所を探すため、元いた木を離れ、3mも移動する場合があるらしい。予想だにしないところで蛹が見つかれば、きっと奥さんも嬉しい気分になるだろう。そう期待したい。
"5減1増"
失踪事件の経緯については、奥さんによると、ほぼ毎朝の日課と化している青虫の朝撮り会で、前日夜までいたはずの青虫たち3匹の姿が忽然と消えていたそうだ。まだ幼い6号は無事。さらに新たな7号の姿を見つけたらしい。すでに失踪している1号、2号を含めると、わが家の青虫たちは、これまで"5減1増"だ。
無言でいなくなった青虫たちへの怒りと悲しみ、そして、7号を見つけた喜びが入り混じった複雑な表情を浮かべる奥さん。繰り返し、「どこ行ったー、どこ行ったー」と言いながら、チラチラと調査を求める視線を向けてくる。忖度しろと言わんばかりの眼差し。あんな目で見られたら、きっと公文書だって書き換えてしまう人たちも出てくるだろう。
やだ、なにそれ、こわいんですけど、、、Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)。。。
※関連リンク(青虫シリーズ):「愛、それは一瞬の気の迷い!?」「"芋活"という言葉を好きになれないワケ」
(写真〈上から順に〉:「見た目は子供、頭脳は大人」を自称する少年探偵=アニメミルHP、青虫の天敵となる鳥たち=The Field MuseumのWebサイト、わが家の青虫たち=奥さん、公文書改ざん問題で辞任した佐川宣寿前国税庁長官=ハフポスト)
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