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プリゴジンは死なず?
ー妄想家の戯れ
ロシア大統領のプーチンは、民間軍事会社「ワグネル」代表のエフゲニー・プリゴジンの死亡を事実上認めた。ただプリゴジンは、政権が表立って動きにくい"汚れ仕事"を引き受けてのし上がってきた人物。周囲の目をどうにか欺いて、死んだのはプリゴジンの"替え玉"ということはあり得ないか。そうであれば、ちょっとしたサスペンスドラマだ。
晴れない疑惑
プーチンは、ロシア北西部に墜落した自家用ジェット機に搭乗していたとし、「才能のある人物だった」と哀悼の意を表したそうだ。もっとも、プーチン政権側がプリゴジンの殺害に踏み切ったとする疑いも、まことにしやかに指摘されている。
プリゴジンは、汚れ仕事を引き受けて影響力を増してきたため、プーチン政権側のやり口はよく知っていたはずだ。そのため、いかにも暗殺されそうな航空機を利用するかが疑わしい。インターネットの来歴を見る限りでは、プリゴジンがそこまで抜けている人物にも見えない。
ましてや、今年(2023年)6月の「ワグネルの反乱」、さらにプーチン政権側のやり口を知りすぎている状況を考えると、プリゴジンがプーチンによっていつか粛正される確率は高い。そのことはきっとプリゴジン当人が一番よく分かっているだろう。そこに備えなしなどあり得るのか。
淡い期待
「これでプリゴジンが生きていたら、映画になりそうだね」ー。そう奥さんがいう。まったくその通りだ。複数の米国メディアは、早くもプリゴジンの搭乗した自家用ジェット機が墜落した原因について分析を始めている。ただ遺体が見つかるなど、プリゴジンの完全な死亡確認は取れていない。
映画やドラマになる可能性はまだありそう。淡く期待。妄想家の戯れ。
(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)
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