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成功と失敗の間
ー贈り物回顧録
失敗というのは言い過ぎかもしれないが、決して成功ではない。今夏、両親に贈った首かけ式の"携帯冷房機"ネッククーラー。そして、敬老の日(9月21日)に贈った疫病退散の妖怪「アマビエ」の和菓子。振り返ると、どちらもそこそこ喜んでこそくれたが、飛び上がって喜ぶほどではなく、それが成功とも失敗とも言えない理由。プレゼントは難しい。次こそはと気が逸る。
関連リンク(携帯扇風機シリーズ):「携帯扇風機」「動きだした購入計画」「はしゃぎ過ぎに注意」「ネッククーラーで"勇み足"」
ネッククーラー
ネッククーラーはインターネットで吟味に吟味を重ねた上で購入した。常にバッテリーが必要になるため、数時間使っても止まらないポータブル充電器も付けて渡す。猛暑が続く中だったので、必需品だったことに違いはない。
ただ贈り物への評価はあいまいだ。母親によると「お父さんがそこそこ使っているみたいよ」といい、母自身はネッククーラーを体感していないらしい。父親は「まあまあだな。使いたければ持っていけばいい」という。
父の生活の中では、実用に向いていないのだろう。こちらが購入前に想定していたイメージにズレがあったようだ。「もう一つは要らないぞ。これで十分だ」(父)という言葉が刺さるが、喜ぶ振りをされるよりもマシだ。
「敬老の日」ギフト
新型コロナウイルス感染症にかからないようにとの願いを込め、アマビエの和菓子を贈ると決めていた。ただ、とうにアマビエブームは過ぎ、製造を止めた和菓子屋も多い。インターネット、電話を使って事前に調べに調べて探しだし、ようやく購入。奥さんも「可愛いね」とお墨付きの一品だ。
「ありがとう。美味しかったです」と、後日、母からメールが届く。ただ、予想していた反応とズレがある。アマビエの姿・形には一切触れない。敢えてアマビエのことを知っているかと尋ねたところ、「知ってるよ」と母。和菓子に込めた願いは届いていないらしい。形より味のようだ。口惜しい。
気分一新
こちらの願いを贈り物を通じて相手に伝えることはなかなか難しい。思いを強いることなく、自然に感じ取れるように仕向けるには、かなりの情報量が要る。もっとも、数をこなせば、そのうちにヒットする気がしないでもない。気分一新、気軽に行こうと夫婦で話し合ったところだ。
12月の姉の誕生日が、その最初の機会になる。
(写真〈上から順に〉:「敬老の日」ギフトを受け取る両親=フリー素材などを基にりす作成、サンコー製「ネッククーラーNeo」とAnker (アンカー)のポータブル充電器=りす撮影、美味しい最中やどら焼きで知られる「あわ家惣兵衛」のアマビエの和菓子=あわ家惣兵衛公式HP)
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